観察力を100倍にする!?ファインダー思考
以前、カメラを趣味にしてから観察眼が高まったいう方のことを
noteにも書かせていただいたことがありますが、
つい最近その方に、「どういう写真が好きなんですか?」ときいてみました。
その時の回答も興味深かったので、今日は少しそれを掘り下げてみたいと思います。
その方が好きなのは…
人と人との関係性が伺える写真や人間性が伝わってくる写真!
ということでしたが、
どういうことかというと
・親が子どもを愛しそうに見つめる表情
・大好きなお兄ちゃんを目で追う妹の表情
・大好きなバイクを手入れするとき表情や手
・心配そうに子どもの背中を見守るお母さんの後ろ姿
・大好きなお父さんのもとに走っていく子どもの後ろ姿
そういった一瞬を切り撮った写真は見ているのも好きだし
撮れたときの充実感が大きいのだそうです。
そうした瞬間はまさに一瞬の出来事ですから、
カメラを持っている時はそういうシーンを逃さないために、
カメラを持っていないときにも常にファインダーをのぞく気持ちで
人を見るようにしていていたら、
明らかにそれ以前の自分よりも人の情緒の揺れや真剣さ、集中度などが
不思議と見えてくるようになった気がするというのです。
(もちろん主観なので間違っていることも多いと思うんですけど!と)
これぞまさに観察眼を高めるファインダー思考!だと思いました。
目的意識が人間の能力を開花させるよい事例だと思います。
そして実は、私が信奉するハリー・ポッターの最終巻、
『ハリー・ポッターと死の秘宝』の中にこんな表現があります。
「(ハーマイオニーの)カターモール一家の運命をさかんに心配するロンをみつめるその表情が
まさに優しさそのものという感じで、ハリーはまるでハーマイオニーがロンにキスしているところをみてしまったみたいにドギマギしてしまったからだ」
特別有名というか、重要なシーンというわけでもないかもしれないのですが、
JKローリングさんは本当に観察眼の素晴らしい方だということがよく伺えるところで読むたびに感動してしまいます。
きっと、小説でも絵画でも写真でもこうした瞬間を切り取って描くからこそ
心が動かされるのだろうなと感じました。
ビジネスにおいては心が動くシーンはつまり
価値が生まれてお金が動くシーンでもあります。
観察眼が高まり、人の心が動くシーンに敏感になれば、
自然と価値を作ってお金を生み出すシーンも増えていくことでしょう。
良質な趣味と仕事が相乗効果で能力を高めるという良い事例かもしれません。
カメラでなくとも構いませんが
自分なりの「ファインダー思考」を楽しみながら発見していきたいですね!
人事コンサルタント
金森秀晃
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