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未完成が心地よい、リビングの現在地|ひとり暮らしも二度目なら

仕事がテレワーク主体なうえに休日も引きこもりがちなので、今の私は人生のほとんどの時間を自宅のリビング(兼寝室)で過ごしていることになる。

これは気合を入れて居心地の良い場所をつくらねば……! と意気込み、引っ越して早4か月。リビング、全然完成しない。

いや、完成しないというよりは、もう少し未完成の状態を楽しみたい、というほうが近いかもしれない。

今のリビングは、最低限生活してくつろぐだけの調度は整っているけれど、見た目としては若干殺風景という状態。だから、これからインテリアを買い足すとしたら、それらは目を楽しませるためのものか、暮らしをさらに便利にするためのものということになる。

本当に欲しければ買ってもよいし、別に買わなくても困りはしない――その状態でたゆたうようにインテリア関係のキュレーションサイトやブログ、Instagramなんかを眺めて無責任にあれが欲しいこれが欲しいとやるのが、なんともよい。くつろぎスペース(ソファおよびベッド)は抜かりなく確保しているので、そのうえでだらだらスマホを眺めるのが至福の時。

例えばラグを敷くとして、大きなものを一枚買ってしまえばしばらく新しいラグは買えなくなる。そうやってひとつのものを選び取り、他の選択肢を排除して現実の「素敵な部屋(仮)」を手に入れるのと同じくらい、なんにも敷いていない部屋の中であれもいい、これもいい……と無限の可能性を妄想するのもしあわせというか。
冷蔵庫とか洗濯機とかベッドとか、そういう生活必需品は「いついつまでに確保しなければ生活が立ち行かない!」というプレッシャーとともに探していたので、そこから解放されてどっちつかずの状態で好きなだけ家具を吟味できる、という状態はすごくありがたく思える。

我ながらコスパのよい性格だと思う。
そのうち本当に欲しいものが見つかれば買うんだろうけど、今はまだもう少しこの状態を楽しんでいたい。

以下、そんな「未完成」なお部屋の構成物たち。
例によって、買ってよかったものは途中まで無料にしているので、よかったらそこまでだけでも読んでいってくださいませ。

▼水回り編はこちらから


■買ってよかった!もの

①寝具周り

引越しまでの間おそらくいちばん検討に時間をかけたのが、地味に値の張る寝具周りだった。睡眠は体調にも直結するので寝心地は大事、でも予算は抑えたい……という葛藤のもとで選んで、結果満足できているのでよかったな、というものたち。

・nerucoのベッドフレーム
ベッドフレームはまあ、そこそこのでよいかな……と値段重視で。とはいっても部屋のわりと大きな面積を占める家具なので、デザインも気に入ったものがほしいといろいろ探していて見つけたのが寝具専門店のneruco。

価格はピンキリだけれども、探せばお手頃でいい感じのフレームが手に入るので有難い。
くすんだ木の色とスチール脚の組み合わせが好きで「アルヴァ」にしました。安っぽくなくてかわいい。組み立てがめちゃくちゃ大変だったので次がもしあれば組み立てサービスを頼むぞと決意している。

・フランスベッドのマットレス
寝心地に直接関係するのでよいものが欲しいけれど、価格が青天井……なマットレス。今までは長く使うつもりでそれなりによいものを買っていたけれど、大阪に戻れば不要になる品にどれだけ予算を割くか、結構迷って選んだのがこれ。

なんか今5万円弱になってるけど、買った時は新生活フェアか何かで3万円台だった気がする。毎日の睡眠のためにいいものをvsそうはいってもあんまり高いものはちょっと の着地点、さんまんえん。

寝心地を試していないのと、家で使っているマットレスよりも薄めなのでちょっと心配だったけれど、流石天下のフランスベッド、普通に快適に眠れているのでよい買い物だった。薄いマットレスだとそのぶん軽いので、シーツの交換が楽なのも嬉しい。

・丸洗いできる掛け布団
家事のなかでいちばん嫌いなものは何ですかと聞かれたら、「布団カバーの洗濯」と答えるかもしれない。あの謎の紐をちまちま解いて洗って干して、またちまちま紐を結んで時々結ぶ場所を間違えてまた解いて結びなおして……考えるだけでイーーーーーッてなる。
なので、布団カバーなしで使える=丸洗いできる掛け布団を探して購入した。

そうはいっても綿100%の掛布団カバーの手触りが恋しくなるのではないか……と思っていたのだけれど、今のところ杞憂。
薄手の羽毛布団って感じの使い心地で、この夏はたいてい夜中もエアコンをかけているので、今もこれで寝ています。毛布を買い足せば冬でもいけるんじゃないかな。

②杉材の本棚

本棚も結構悩んだ。
結構大きな家具だし、眺めたり触れたりする機会も多いので、できれば「木目調」じゃない、ちゃんとした木材のものが欲しい。大きさも、機能性(本以外のものも収納したいかなど)も悩みどころ……と、なかなか決められず。

6月も末になって、やっと我が家にやってきてくれたのは、杉無垢材のごくシンプルなシェルフだった。

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