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月に駐車

辺りはもう暗い
君は足早に去っていく 
コート 灰色のコート
追いかけると
僕がまるで君の 浮遊霊のようだ
君なしでは存在できない 

駅のホームに向かって
子供たちが並んで信号を待っている 
パッ
みんな急ぐ 蟻のように 
私は反対方向を歩く 小鳥のように
僕達はこれからどこに行くのかと
想像しながら楽しんでいる 

君の夜の髪を嗅ぎたい
君の頭皮の匂いは僕にとっては高級な香水
頑張りがもわんと染み付いている

トイレットペーパー巻き取る 渦 
黄色いツリーが 黄色い歩道橋
安全ベルトを閉められた顔だな
袋の位置が気になるよ 

緑と黒の 匍匐前進チョコレート オープン
急に曲がった 
外を見れば行き 
雨が降っている 

相棒 今どこにいる?
3丁目のスクランブルさ
足を高く上げて歩く男性が私を狙ったり 睨みつけている

今日はもう帰ろう 帰るのはもうやめよう 
時間の無駄だお前じゃなくて
私にも時間があるんだ 馬鹿野郎
何が鳥の糞だ馬鹿野郎 

子供が二人 向かって歩いてくる 
クリスマスツリーがキラキラと光を放って私の目に突き刺さる 
走っていく逃げて
一緒にテールランプ がパッパッ  
パッパッとチャーハンを作ろう 

1980円の自転車が通り過ぎて ウェンディ 現れる 
今日もまた乗らない日々を過ごしてしまった玉ねぎ 玉ねぎ 玉ねぎあたりで笑っている 

風の音はうるさくて
悲しい顔もうるさくて
青い顔の男 こっちを睨んで
白いT シャツをかぶって 水着姿のマーメイド
お仕事はマーメイドじゃないなこれは
オーブンにつけた光はちゃんと消す
あなたの仕事よ

お前はどこにいるの
今後ろにいます 
髪を切りたいと思っているんです 

月が駐車を断りました
アルパンサールーパー 12月だと思った 
アカデミー予備校 もうすぐ 通わなきゃ 
光と闇の記憶 今 絵を描く 
家にかけるの そんな絵 

東京に入ろうとした自転車の彼女 
滑った女の子 一緒の時に彼女は寝ていた 

あなたは今私にしか話しかけていませんが
このラブレターを受け取っていますか?
僕がいっぱい書いた手紙 
あなたは読んでくれていますか 
あなたは私のことを知らないでしょ 
アフリカの歴史ぐらい知らないでしょ 
そういうことを 私は知っています 
あなたよりも知っています
偉いでしょ 
マウント取りたがるの これぐらいいでしょ

黒いセダンに乗って
どこまでもどこまでも飛んで行く 
黄色いミラーが今 バス停に泊まりました
車が500台 止まっています 
前動きません 

今日は何食べようか?
カレーの店に行こう
では今日のさようならさようなら

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【12/7夕方 自動記述 3分】
仕事の帰り道に記述。目に映ったものを言葉にしている。やたら「君」やら「彼女/あなた」が多いのは、試しに誰かに向かって話してみようとしたから。「君」が入ってくると、急に00年代の歌の歌詞のように感じて懐かしさと恥ずかしさでいっぱいになる。
あゆ世代だ。
今日はバーっと書いたものを改行したり、てにをはに手を加えてみた。

続けてみて思うのは、話している事に意図や意味がないので、そこにメッセージがなく、単語単体の音感や質感、イメージの連なりの雰囲気で何かを感じ取るような発見があった。

実はあまりにも多くて整理したり違う言葉に置き変えているものがある。
「死」についての事。
悪くも暗くも何ともないが、どんどこ出てくるので、多くの時間を死を考える事に費やしているんだなと改めて感じた。体調が悪い時にフッと持っていかれないように気をつけよう。たぶん、暇なんだな。暇つぶしに最適な話題なんだろう。

まだまだ試しだ。書こう書こう。
短い台詞だが、唐十郎の台詞を読んでみた。

今呼んでいる本に「私は塊です。」という文があって、たぶん「かたまり」の方の読みだと思うのだけど、良いなと。私が重くて硬い物体になってるのが良いなと。雰囲気ですけど。

この後、仮眠をする。
その時の夢が昔の色んな場所の体験や気持ちがごちゃまぜになったもので、無国籍状態。今やっている自動記述の影響かとてもリアルで現実との境がなかった。