【読書】無意識の構造
皆さん、こんにちは。矢吹です。
noteに最初の記事を作成してから約4年、noteを書くためにiPadを購入してから早1年ちょっと…。
結局、全然何も書けていなかったので、とりあえず読んだ本の感想などを地味に書いていこうと思います。
なんとなく自分が読みたくて読んだ本の、個人的なゆる〜い感想ですので、悪しからず。
①読んだ本:無意識の構造
無意識の構造 (中公新書)
https://amzn.asia/d/aWaFZNz
タイトル:無意識の構造 改版
著者:河合隼雄
中公新書
定価:700円+税
昨年末、本屋さんで見つけてたまたま買った本なのですが、読んでいて文章が原文の英語を和訳したのか?というか、ちょっとなんか違和感があるというか…そんな感じがするなと思って読んでいたのですが、あとがきの最後に「昭和五十二年八月」と書いてあってびっくりしました!
サムネイルの写真にも写っている帯にしっかり「名著、刷新!」「没後10年」と書いてありました…。帯のこと全く気にせず買ってしまいましたが、かなり読まれている、なかなかに古い本だったようです。。
なので、文章の癖というか、文中の漢字の使い方などが、なかなかに歴史を物語っている感じのする本です。
②気になった箇所:マンダラ(曼荼羅)
実は(と言うほどのものではないですが)、大学は心理学を専攻していたので、もともと深層心理や夢分析など(ちゃんと勉強してなかったくせに)前々から興味があり、この本を読んでみました。
夢が示すもの、意識と無意識、ペルソナやアニマ・アニムスなど、なんかどこかで聞いたことあるな〜というワードの意味について、かなり詳しく書かれています。
その中でも私が特に気になったのが、本書の後半に出てくる「マンダラ(曼荼羅)」。
無意識内に存在する自己の象徴を幾何学的な図形によって表したものが「マンダラ」なんだとか。
そもそも「マンダラ」と言うワードは聞いたことがあったけど、本書の挿絵を見て「これか!」と思ったり、そのマンダラの中に書かれている絵の意味などを見て「そう言う意味なのか」と思ったり、そういう意味でとても楽しめました。
あとこれは詳細には書かれていませんでしたが、箱庭療法で患者が表現する箱庭にマンダラがよく出現するというのも非常に興味深かったです。
「マンダラ」という言葉さえ知らない患者さんが、箱庭にマンダラを出現させるって…でもそれこそが「自己の象徴」。…考えるだけでちょっとゾッとしちゃうけど、それがまたすごく気になる内容でした…!
③ 感想:なんとなく分かる…けど難しい‼︎
ヒステリー、コンプレックス、シンボル、自我と自己などなど、実際の治療者の体験談などを例に出しつつ、それの示す意味や興味深い点などを筆者が解説していくと言う構成になっています。
治療者の体験談から筆者の解説部分はなんとなく理解でき(ているような気がす)るのですが、そこからの筆者の考察などは、正直、イメージすることさえ難しいというか、出てくる言葉の意味をちゃんとイメージしないと何を言っているのか全然わからないレベルに難しい内容でした。
とはいえ、童話や神話など身近な題材も多く出てくるので、「あれって、そういうことなのか…!」的な感じで、比較的わかりやすいです。でも難しい。
私の感想は本当にこの本のほんの一部分、かつ、感想を上手に書けるほどの語彙力がないので、興味がある方は是非この本を読んでみてください。結構…というか、やっぱりかなり難しい内容でした。。
④余談:「心」のお取り扱いにはご注意を…
あと、この本は特に、
(1)治療者の体験談
(2)その話から関連する事柄
(3)事柄に関する解説
…というようなステップで進んでいきます。
(3)まで行くと、「じゃあ、私の場合はどうなんだろう?」と、とても身近な対象である自分自身で上記を当てはめて考えたくなります。そういうことをしていくと気付かぬうちに自身の「心」の内側を考えることにズブズブにハマってしまうので、くれぐれも注意してください。
筆者もあとがきで、
…と書いていました。私はまさにこれを読んで、ちょっとハッとした部分がありました。
「無意識」とか「深層心理」とか、胡散臭いですけどなかなか手強いので、じっくり読む際には十分にお気をつけください。。笑
⑤おまけ;銀杏の葉のしおり
この本を読み始めたのが昨年12月。その頃は12月だというのに暖かい日が続いていたので、会社の近くの神社で拾った綺麗な銀杏の葉を本に挟んでいました。
そしたら読み終わる頃には、水分も抜け綺麗な銀杏の葉のしおりが出来上がりました。
子供の頃、摘んできた花や葉っぱをタウンページに挟んでしおりを作ったっけな…なんて、思い出した今日この頃でした。
おしまい
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