私のバイブル(漫画)
ハマったら長いけど、飽きるとすぐやめるのが私だった。
時間を無駄にしてしまうことが嫌いな私は、昔から集合時間の10分前には待ち合わせ場所につくし、待ち時間に本屋に立ち寄って本を1冊購入して読んでいた。
漫画もそうだ。
少女漫画とか、甘酸っぱい恋とかそういう物語は好まなかった。
アクションやスポーツなどの少年漫画が好きだった。
それでも、物語が完結したりブームが過ぎるとすぐ熱が冷める。
そんな私には2024年9月現在でも時々1巻から読み直している漫画がある。
福岡出身のうえやまとち先生が描いた「クッキングパパ」だ。
北陸出身の自分とは接点が全くない。
しかし、小さい頃から私はずっとクッキングパパに触れてきた。
母の実家の本棚には、100巻以上揃ったクッキングパパが綺麗に並べられていて、帰省した時は必ず読みふけっていた。
父方の祖母は調理師と管理栄養士免許を持った生粋の料理人で、小さい頃から祖母の料理を食べることが好きだった私にとって、クッキングパパは元祖「飯テロ漫画」だった。
とはいえ、小さい頃の私は本当に好き嫌いが激しくて偏食だった。
目玉焼きは白身しか食べない。
胡麻の食感が嫌いで胡麻をよけて胡麻和えを食べる。
ハンバーガーが嫌いでポテトしか食べない。
給食も食べられないことが多くて白飯しか食べない日もあった。
クッキングパパは商社マンとして働きながら家族や友人、会社の仲間たちに料理を作って振舞うことが好きな男性の日常を描いているのだが、サザエさんのような同じ時空に留まり続けているわけではない。
1巻では主人公夫妻は31歳、1人息子は小学校2年生だった。
そこから少しずつ時が進み、20巻前後で長女が誕生。
さらには主人公が働く職場でも結婚や出産など、その人たちの人生が少しずつ色づいていく。
2024年9月時点で巻数は170巻!
日本を代表する長編漫画である。
読み直しても読み直しても味がある。
話の後ろの方のレシピを見ながら作った料理もチラホラ。
料理だけでなく人間関係や社会観なども感じられる作品で、好きなキャラクターが多い作品です。
クッキングパパだけで私はどれくらい語ることができるのか?
恐らく1日経ってもまだ語れるだろう…。
1つだけ懸念点を挙げるとするなら、1巻から揃えようとしたら本棚は確実に埋まる。
我が家は漫画喫茶並みに漫画があるが、クッキングパパだけで本棚1つが埋まりそうな勢いだ。
また機会があれば、クッキングパパを熱く語りたい宇多田でした!