MLBオールスターゲームを通して
本当の意味で、アメリカのベースボールが日常に戻りつつある。
大歓声の中で
大谷翔平選手が史上初となる投手と野手での同時出場を果たしたMLBオールスターゲーム。そこにはコロナの前と何ら変わらない光景が広がっていた。
観客の収容人数も制限なく、お酒を飲みながらベースボールに熱狂していた。選手もその大歓声の中、約2年ぶりのオールスターゲームを楽しんでいるように見えた。
MLBファンのわたしにとって、この観客の一員に交じりたかった気持ちと同時に、まもなく開幕されるオリンピックの雰囲気との乖離に虚しさを覚えた。
感染者数激減
MLBではスプリングトレーニングから感染対策が義務化された。
その結果、コロナ感染者発生による試合延期がほぼなくなった。また、ロサンゼルス、サンディエゴ、シカゴといった大都市でも観客動員における制限が解除された。
MLBを観るたびに、なぜ日本でも同様の取り組みができないのか歯痒くなる。個人的に、日本では同調圧力が強すぎて、リスクを取ろうとする行動に対して容赦なく反発する傾向にあるように感じる。しかも、その反発の大半は何のエビデンスもない表層的な情報を鵜呑みしたもので固められた責任の伴わない言葉である。
わからないことは自分で調べる
ポリシーとして、自分が理解できていないことは不用意に使わないように心掛けている。自分がわからないのに人にそのことを説明するのは筋が違うからだ。
例えば、昨今Diversity(ダイバーシティ)という言葉をよく耳にするようになった。日本語で多様性という意味であるが、この言葉を意味もわからず使っている人が多いように思える。中には、多様性を女性活躍と履き違えている人もいる。
こういうわたしもダイバーシティとは何かうまく言語化できない一人だ。よって、不用意に使わないようにしている。
結局、オールスターからダイバーシティの話になってしまった。