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片付けたいのに

急に思い立って
少し片付けがしたいな
と思った。

理由はない。
ただやりたくなっただけだ。

片付けるポイントは
もう本当に
山のようにある。
なので
全てをやることは
不可能に近いのだが
とりあえず
できそうなところから
やってみようと思った。

大事ですよね、
とりあえず手をつける、こと。
まずは要るんだか要らないんだか
みたいなものが多すぎるので
それを処分することから
はじめよう。

要るんだか
要らないんだか

私の中の代表格、
それは
エフェクターの箱だ。

エフェクターとは
まあギターの音に変化をもたらす機材
なのだが、
音を出すのはエフェクター本体であって
箱からは音など出ない。
それなのに
今となっては謎なのだが
後生大事に取ってある。

まず、これ、
要らないよな。うん。

そう思い、
山の一つを切り崩すことにした。
もちろん、
まだいくつかの山はあるw

箱は大小様々な大きさが
あるのだが
だいたいは
牛乳パック半分くらいの大きさだ。
これをそのまま捨てると
流石に袋がいくつあっても足りないので
この箱を一つ一つバラして
袋に捨ててゆく。

まあいろんな箱がある。
段ボールのもの、
厚紙のもの
木箱のもの
なんなら
箱の中にペロペロキャンディが
同封されているものなんかもある。
エフェクターのメーカーも
なかなかなもので
この辺りから世界観を作ったりしている。
改めて
面白い世界だな、と
感慨深くもなる。

言ってしまえば
一つ一つの箱に思い出があるので
崩しながら
ああ、これはあのツアーで使ったな
とか
おお、これは何々のレコーディングで使ったやつだ!
とか
思い出を整理しているような
感覚すらある。

でもまあ
本体は全然普通にあるので
なんとも言えないとこではあるがw
とにかく思うことは
この箱、
なんというか
畳み方?
これが実に多種多様で
面白い。

段ボールを想像し得る感じで
組み立ててあるものもあるし、
厚紙を
もう芸術的な畳み方をしているものもある。
箱を崩そうと思い
両端を掴み横にパッと広げると
なんの引っかかりもなく
パッと一枚の紙の状態に広がるものなんて
ちょっとした感動を覚えたものだ。

これは
エフェクターメーカーだけではなく
製箱?会社?の努力の賜物だな。
よく考えたら
糊付けもしていないのに
こう何年も箱の状態を保つ
ということだけでも
なかなかな事のように思える。

いやはや
すごいな、技術力って。

そんな感心をしながらも
黙々と箱をバラし
袋に詰めてゆく。

すると
とある箱の中から
こんなものが出てきた。

オモチャの銃である

私は思わず、
はははっと笑ってしまった。
これは別に子供が隠したものとかではない。
歴とした私の機材、だったものだ。

その昔、
音楽機材に対して過渡期だった私は
たまにではあるが
ライブ中、
ディレイなどでギターの音を
ふわぁっと飛ばしながら
ギターのピックアップにこの銃の
電子音をのせたりしていた。

いやはや
懐かしいなぁ。
またどこかで使おうかな。

そう。
こうゆうの。
いつだって
こうゆうことで
掃除が進まなくなってしまうんだよなぁw

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安野幽汰
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