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2021年6月の記事一覧

『空洞のなかみ』(松重豊)

『空洞のなかみ』(松重豊)

”俳優本”が好きでよく読む。面白い。

僕が好きな俳優本の中で言うと、例えば柄本明の『東京の俳優』なんかは絶品。ユーモラスな語り口で荒唐無稽な俳優人生が綴られる。
堺雅人の『文・堺雅人』なんかもおすすめ。あのヒョロヒョロっとした、それでいてナイーブな感じが文体に出ててイイ。
山崎努の『俳優のノート』は割合演技論に傾いた本。一人の老俳優が一本の舞台に向き合う姿そのままに描かれている。このレベルの俳優

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