悪役のおかげ
なかなか手放せないで困っている、マイナス感情がある。
他の人が、マイナス感情を「手放せた」話を聞いて、
私もそうできなかなあ、と、考えてみた。
地域で必要な取り組みに、一緒に参加しているご近所のことなので、
継続的に接触しているだけに、マイナス感情も続いてしまう。
ご自身の欲の実現のために、私から見て「不正」と思える行為を行い、
私が「嫌がらせをされている」と感じるような言動をされるので、
正義感と、傷つきやすさと、両方を持ち合わせている私は、
いつも心に痛みを感じ、「許せない」という感情が沸いてくる。
考えないようにしよう、と思っても、
いつのまにか怒りモードでそのシーンを思い出している自分に気づくと、
そんな自分が情けなくて、落ち込む。
少し、相手の立場になってみた。
ご自身の欲を実現することに、一生懸命で、
ご自身は「正しい」と思うことをしているのに、
余計なことを言うやつがいて、目障りだ。
結局、お互いに、違う世界を「正しい」と信じながら、
一生懸命に生きていて、
その世界が違うだけ、なんだと思うと、
自分の世界のルールを無視する人に、乱されたくないのは、
お互いに同じだと思うので、
適切な位置で、「ルール」という境界線を設けて、
そこから先は踏み込まないようにすることかなあ、と思った。
「自分の世界が正しい」と、
いつのまにか相手に強要してしまっている私に、
「違う世界観の人もいるんだよ」と、
その人が、注意喚起をしてくれているのだとしたら、
気づけていない私の前に、悪役として登場してくれた人、
なんだなあ、と思った。