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自分にとって、大切なことを「決める」
「決める」ということを、これまでの人生の中で、たくさんしてきた。
進学先を決める。就職先を決める。住む場所を決める。などなど。
ある程度の選択肢の中から、これがよさそう、これを選んでみよう、
と、選択してきた。
「何をやっても、いいですよ」という状況の中で、選ぶ場合は、
自分がどれだけ、普段から、自分の「好き・嫌い」の感情を、
素直に感じているか、どれだけ自分のことをわかっているか、
に、かかっていると思う。
毎日、大量の仕事や家事など、目の前のことに追われていた頃の私は、
分刻みで事を処理していくことに気を取られていたので、
隙間時間は、やらなくちゃと思う勉強で埋めることを良しとしていて、
ゆっくり自分の気持ちを感じたり、
「ああ、楽しい」と、素直に感じる時間を、ないがしろにしていたので、
頭で考えることはできても、
自分が心で何を欲しているのか、
自分の本当の気持ちを感じる感覚が、よくわからなくなっていた。
なので、「何をやっても、いいですよ」という状態になっても、
自分は本当に何をやりたいのかが、全くわからなかった。
「自分がやりたいことを知りたい、探そう!」と、躍起になっても、見つからないと、
「いったい、どうしたらいいんだろう? 私は、このまま、見つけられないのだろうか?」と、悲しくなってくる。
そんな私でも、「あなたは、どんな人として、生きたいですか?」
という質問なら、イメージが思い浮かんできた。
でも、思い浮かんだままで、その先に進めないのは、
「その自分として、生きる」と、心で決めていないから。
今までと同じところにたたずんだまま、
「こんな自分になれたら、いいなあ」と、思っているだけだから。
具体的にやることは、変わっていっても、
「こんな理想の自分として、生きる」ことを選んで、
「そう生きる」と決めることは、できる。
いつまでも、決めないで、夢見ているだけの自分と、
「そう生きる」と決めて、いろいろな困難はあったとしても、歩み続けている自分と、
どっちがいい? と、自分に聞いたら、
やっぱり、「決めて、進みたい」。だから、「決める」。
自分にとって、大切なことを「決める」ことが、一つできた。