「こんなことで悩んでいるなんて」と、恥ずかしがらなくていい
誰も、批判したり、アドバイスしたりしないで、
ただただ、話を聴いてくれる場に参加した。
こんなことで悩んでいる自分が、恥ずかしい、
心底悩んでいるけれど、こんなことを人に言うのは恥ずかしい、
そんな気持ちのある私は、
「こんなことで悩んでいるなんて、なんて自分はダメなんだ」
と思ってしまうので、
そんな悩みがあることを、自分で認められない、認めたくないから、
そんな悩みなんて、なかったことにしてきた。
自分がそうしていることにも、気づかないように、目をそらしてきた。
参加した場で、みんなの前で、ご自身が苦しくてしかたのない、深い悩みを、話してくださる人がいた。
誰も、批判したり、アドバイスすることなく、
その方自身の気づきが進むような質問をする質問者との会話に、その場のみんなが、静かに聴き入っていた。
自分の中にも、似た悩みがあることを感じて、
「そうそう、そうなんだよね」と頷きながら、私も聴き入っていた。
自分が見ないようにしてきた悩みに、その方は勇気を出して、向き合っている、その姿に、閉じていた私の心も緩んで、涙が出てきた。
「こんなことで悩んでいるなんて、なんて自分はダメなんだ」
そんなことはない。
ダメな悩みなんて、ない。
恥ずかしいことじゃない。
その悩みに、きちんと向き合えることが、素晴らしい。
そう思わせてくれた。
深い悩みを話してくださった方の中から、気づきが生まれて、悩みから一歩外に出ることができた時、その場のみんなが、温かい拍手を送った。
「よかったね」と、
「私も一緒に気づかせてくれて、ありがとう」の気持ちをこめて、
私も拍手を送った。
ダメな悩みなんて、ない。
恥ずかしがらなくていい。
悩みに、きちんと向き合えることが、素晴らしい。
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