2024年3月:一人で動く限界を知る
(今月のアイキャッチは会社の方針を表す絵です。グループとして多種多様な生業を行いたい思いが込められています。詳しいことは別途書きたいと思います。)
自分自身の行動の振り返り、
先月の記事はこちらからご覧ください。
今までは「YWY(やったこと・わかったこと・つぎにやること)」のフォーマットで書いていましたが、「やったこと・わかったこと」がかぶってしまっていました。
今回は今月のハイライト(特に記憶に残っていること、重要だと感じたこと)をピックアップして書くスタイルにします。
営業の方向性確立
先月の振り返りで「輸送の効率化のためには配車と営業がタッグを組んで除法網を構築する必要がある」と述べました。したがって、まずは自社の運行状況を把握するために各配車担当(計7名)にヒアリングしました。
主に下記4点を聞きました。
・各営業所(配車)の特徴:トラックの種類と台数、売上
・主要取引先
・今後獲得したい荷物と地域
・配車における課題
ヒアリングをする中で、各配車に対して営業がサポートできることが3~5つ見つかりました。7営業所あるので、合計20個以上ものやることが見つかったのですぐにでも動き出せそうです。
過去の案件や運行データを分析して、営業の方向性を導き出す必要がありそうだと感じていたのですが、配車担当に聞くだけでもこれだけ多くのやることを導き出せたのは大きな収穫です。それとともに、ヒアリングする中ででたやることが配車の中で顕在化していたものが多かったので、顕在化しているにも関わらず行動ができてなかったので、早急に仕組みの再構築と実行が必要だと感じました。
顕在的な課題は配車担当と定期的にヒアリングすることで明確にできるので短期的な方向性として進めていき、長期的には潜在的な課題を探るためにも当初考えていたデータを分析して導き出していきたいです。
会社訪問での学び
3月訪問させて頂いた会社の中でも、特に勉強になった3つの会社を紹介します。
社員の幸せを追求する。会社は社員のために、社員は会社のために。
1社目は伊那食品さんです。「日本でいちばん大切にしたい会社」という、日本企業で素晴らしい取り組みをしている企業を紹介する本を読んで以来、一度は訪れたいと思っていた企業で、訪問できて素直にうれしかったです。
一番驚いたことは、社員の皆さんが車をきれいに駐車されていたことです。ある社員さんのインタビューで「小さいことかもしれないけどこういったことをきちんとやれないと、仕事もきちんとできなくなる」とおっしゃっていていました。すべての行動にやらされている感がなく、自然体だったことに感銘を受けました。
同じ業界にいても考え方次第では全く違う事業モデルを生み出せる
2社目は名古屋で家具・インテリアの製造販売を行う吉桂さんです。長年取引のある企業ですが、最近は取引量も少なくなってきて、会社の規模的にも縮小されています。実際に売上も去年より減ったそうです。しかし、戦略的な縮小で売上は下がっても増益だそうです。
現在されている事業は主に下記4つ。
・オリジナルブランドの販売
・青山の直営店の運営
・オンラインショップ
・BtoB専用のショールーム
特に、「オンラインショップ」と「BtoB専用のショールーム」は非常に面白かったです。他社の事業なので私からの詳しい言及は避けますが、「なるほど!たしかにそのやり方があったか!」と考えさせられる内容でした。この「ありそうで周りがやっていなかったこと」は、成功する事業にある共通の要因だと個人的には考えており、商才を感じました。
また、縮小して利益率を上げる方向に舵を切った決断力も見習うべきだと感じました。運送業は利益率が低いため、利益率を上げたいですが、売上を少なくしてまでも、その方向に舵を切る決断はなかなかできません。
小さなチームをいくつも運用する
3社目は千葉の運送会社である菱木運送さんです。ドライバー30名で、スタッフは3名(事務スタッフ2名、配車を兼務している社長)のみで会社を回していました。配車を含めたスタッフが3名のみ聞いたときは驚きました。
少ない人数で業務を回せている理由は、適切にシステムを導入しているからだと感じました。
「適切に」が味噌で、すべてをシステム化するのではなく、人が関わるべき部分に関しては人が行い、組織に人間味を残しつつも、人が行わなくてもよくシステムが得意な部分はシステムに任せていました。
また、30人規模の小さなチームを作って業務を回すことが最適解だと感じました。
世界的にみても学校のクラスメートの平均人数は30人前後らしく、現代の人類は30名前後のグループで育ってきたいるため、みんなの目が届くくらいの人数がグループを構成できる限度だとも思います。
現状、400名ほどになっていますが、30名単位のグループを意識した組織構成を構築していきたいです。
経営企画の立ち上げ
経営企画の活動を3月からはじめました。経営企画では下記4点に重きを置き活動してます。
・業務の効率化 & 標準化
・営業体制の構築
・品質改善
・人事改革
一か月経営企画で動いてみましたが、メンバーが自律的に素早く動いてくれており予想以上に物事が早く進んでいます。メンバーの力を最大限活かせておらず、若干自分がボトルネックになっている感じがしています。メンバーには感謝しかありません。また、自分が入社したときのために経営企画を組織図に入れておいてくれた取締役メンバーにも感謝しかありません。
搬入作業
搬入作業に同行しました。10年前にアルバイトとして同伴して以来です。
やはり現場に行くことで見えてくるものが多くありました。
今回はホテルに設置する机と椅子の搬入で、「ダンボールから商品を出し、梱包をはがし、指定の場所に設置する」というシンプルな作業でした。
このシンプルさゆえに、何も考えずともできてしまう「なんとなく」作業だから、本当に「なんとなく」やってしまっていたなと感じました。
なんとなく開始するのではなく、事前に「この順番で搬入するから商品を卸す順番をこうしよう」、「ごみが出るからごみはここに置こう」などといった打ち合わせをやるだけでも、もっと効率的に作業を進めることができたのではないかと考えています。
今回の反省を活かして、次回以降の搬入は下記を心がけていきたいです。
・作業開始前にミーティングを行う
(スケジュール・作業内容・役割分担・作業レイアウト・商品等々の確認)
・作業後に作業記録、振り返りを共有
・振り返りで出た事項を着実に行う
今回はシンプルな搬入作業でしたが、もっと高度な搬入作業までできるようにサービスを拡張していきたいです。
一人で動くことの限界を知った
3月の目標は「ボトルネックを解消する」でしたが、結果的には達成できませんでした。理由としては短期間で解消できるボトルネックが社内にはなくなってきていたからです。
3月は、短期間で問題を解決しようと焦ってしまい、人が足りてなさそうなところに自分のマンパワーを割こうと動いていました。
しかし、自分の時間を割いて短期的に解決できるものが社内になくなってきてました。
「時間で解決しようとしない、仕組みで解決する」ということを社内で頻繁に発言していますが、言っている本人がマンパワーで解決しようとしていることに気付かされました。
従って、3月中盤からは自分自身が主導して動くことをやめ、メンバーに動いてもらう働きかけと仕組みづくりに注力しました。
4月の目標
「目に見える成果をだす」ことを目標に動いていきます。2か月間いろいろと動いて下準備をしてきました。そろそろ成果が出てくる状況になりそうだと感じています。
p.s.
2か月ほど実務に携わってきて、売上の数値的な感覚はつかめてきました。しかし、コスト(売上原価、販管費、税、支払い利息)については感覚が掴めないでいます。3月で決算がしますので、決算資料を見つつもコストの身に着けていきたいです。
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