【感想】『アバウト ア ラブソング』夏野寛子先生
※ネタバレを含みますので、『アバウト ア ラブソング』を読んだことがある方向けの記事になります。
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「アバウト ア ラブソング」やっと読みました……。
初めてこの作品を目にした時、まず、瀬戸くんのビジュアルがドストライクすぎて、、しかもお相手がバンドマンと聞いて、これは、私、絶対に好きなやつだ…ハマる作品だ…‼︎と思い、ゆったり時間を作れる時にしっかり読むぞと思って、大切に読むのをとっておいてまして…
この前ついに、読んだのですが、、、
やっぱりめっっっちゃくちゃ好きでした…😭😭
読み終えた深夜ハイテンションのままに書き綴ってる感想なので、拙い文章になってるかも…😂
まず、瀬戸くん。ビジュアルドストライクでしたが、中身もドストライクでした……可愛い…めっちゃ好きです…💘応援したい…✨
特に、進路のことをお母さんに伝えることを躊躇っていた理由が良いなと思いました。
最初、読み進めている時は、「高学歴の大学に進むことを期待されているだろうから、その期待を裏切ってしまうのがこわい」みたいな理由かなと、なんとなく思っていたのですが、
実際は、
「反対するような人じゃないってわかってたんですけど それでも …優しい人に何も言えなくさせるんじゃないかって思ったら言いづらくて…」
なんって優しい子なの…😭😭
お母さんを素直に優しい人って口にできる素直さも素敵だし、なにより、“何も言えなくさせる”って言葉が印象的で好きでした…!
“優しい人”って、普段から相手を傷つけるかもしれない言葉を口にしないように生きていると思っていて、
そんな人が何も言えなくなる場面っていうのは、言葉で反対されるよりもずっと心に刺さるというか、つらいと思うので…沈黙が逆に悲しいというか…。
その場面が、その瞬間がくることが、瀬戸くんにとっては家を飛び出してくるくらいこわかったのかなと思うと、、😭ぐっときます…
このシーンを経て、瀬戸くんに対して、改めて、とてもあたたかく、やさしく、純粋で繊細な子という印象を抱きました。
けれど、読み進めていくにつれて、繊細だからって脆いわけではなくて、相手の心の機微に聡いけれど、強くて優しくてまっすぐな子なんだなぁと、ますます好きになりました…👍☺️
あと、「どうせ触ってくれないくせに」のシーンも最高に可愛かった……!!まっすぐに気持ちを伝えてくれるところも、いじらしいかんじも、めっちゃきゅんとする……
夏野先生の言葉選び、描かれる表情、髪の毛の落ち方や指などの細かい仕草の描写、全部が綺麗で繊細であたたかくて、なんかもうとても好きです…きゅんが凄いです。。
次に星名さん。まず、どこか気怠そうな大人の色気が最高…瀬戸くんに触れる時の指のかんじとか仕草も良かった…
星名さんはズルい人だと思うけれど、相手を大切に想ってる上でのズルさというか……だめ大人な部分もありつつ、大事な時には大人として瀬戸くんをあたたかく見守りながら導いてくれるところがとても愛おしいです。
瀬戸くんが大切だからこそ生じる、いまの関係性を変えるこわさとか、色々なことを、瀬戸くんとしっかり向き合った上でたくさん考えた結果が、卒業式におめでとうを伝えに会いにいくという行動とあの台詞だったのかなって思うと…っっ、とてもキュンとします。。年の差BL良いなぁ…
特に、「アバウト ア ラブソング」をライブで歌うシーン。あのMCはずるい……しかも、歌詞が………!!
あのMCを伝えて、あの歌詞をうたって、それであの台詞……😭
そして、その曲名がこの作品のタイトルなんですねっ!!っ良いっっっ、、切ない…っっ!!
この作品を読む前はなんなく、「about a love songってことは、ラブソングについて 愛の歌について のお話なのかな?」とか軽く考えていたのに…っっ、、別れの歌なのかっっ、あーーっ切ない…こういうの好きです…。
しかも、この曲が世間にもヒットしてand moreが有名になっていくんですね……
有名になったバンドのボーカルの星名さんとの距離を感じてしまう瀬戸くん…、ヒットした曲ってことは街のどこにいても聴こえる機会が多いだろうし、その度に星名さんを思い出すのね……
なんていうんだろう、こういうの……切なくてきゅんとして、とにかく好きです…。うまく言葉にできていませんが、こういうお話大好きです……💘💘
あと、星名さんの「自分が瀬戸くんに影響するのが怖いし」っていう言葉。
確かに、“眩しい” “かわいい”って思っている相手に、自分が影響を与えてしまうって考えると少しこわいかもなぁと思いました。
瀬戸くんはまっすぐ相手の目を見て話をして、聞いてくれる人だと思うし、瞳も雰囲気もキラキラしていて、可愛らしくて、、こう、変に歪んでないというか捻くれていない純粋な子だと思うので、
そんな子に自分が影響というか、自分のせいで変えてしまうかもって考えるとこわいかも………ただでさえ、年上の言葉は年下にとって大きな意味を持つ場合が多いような気がするので……
特に、将来につながる大きな選択をする機会が多い年頃の子にとって、“自分と同じような時期を既に経験した年上の相手”から悩んでいた時にもらった言葉って、道標や希望になる場合も多いかなと思いますし…
だからこそ、星名さんが瀬戸くんに伝えた、
「瀬戸くんが今考えて決めることも 子供だからまちがえるなんてことないんじゃないかな」
っていう言葉も瀬戸くんにとっては、とても支えになっていたんだろうなと思って。
そんな言葉をかけることができる星名さんも、言葉をかけてもらった後の瀬戸くんの表情も素敵で、このシーンも良いなぁ、好きだなぁと思いました☺️
それから、最後の方の、瀬戸くんがand moreの曲の歌詞から星名さんの想いを感じとるシーンが一番印象的で大好きです。
「遠回しな言葉ばかり並べて 最後までぐずぐずと俺の手をとりきらずにいること どこかの歌で それが愛だと歌っていた気がする」
この台詞と描写がとても好きです…😭
夏野先生の言葉選びは好きだなぁと思うものが多いのですが、特にこの台詞めっちゃ好きです…。。
私はずっと好きで推しているバンドがいるのですが、このシーンを読んでいて、ふと、そのボーカルの方がつくったラブソングの歌詞を思い出しました。
「人の愛し方を歌だけで伝えないで ありきたりな言葉と答えじゃ繋がれないよ」
っていう歌詞なんですけど、
音楽をつくる方は、愛とか恋とか好きって言葉をその一言だけではなくて、たくさんの言葉を重ねて重ねて、遠回しな伝え方になったとしても、言葉を尽くして、その愛とか恋とかの感情を伝えようとするの人たちなのかなって思っているので、
なんというか、言葉がまとまりませんが、星名さんの“音楽をつくっている人らしさ”が感じられるシーンな気がして、とても、とても好きだなぁと思いました(*^^*)
and more の曲、実際に聴いてみたいな〜
どんな雰囲気の音楽なんだろう?想像するのも楽しいです♪
アニメイトセット特典の小冊子もさいっっこうでした!!!!表紙の絵柄も色味も爽やかで甘酸っぱい感じがして素敵✨
ストーリーについては、特に、星名さんの「今日はこのくらいにしよっか」に対する瀬戸くんの返しがめちゃくちゃ、きゅんとしました…💘
とにかく、ここ最近で一番心に残った作品でもあり、感想がとまらなくなった作品でした!!
夏野先生の作品は、言葉選びと絵柄と描写の美しさ、登場人物の心の機微の描き方が心に染み入りますね…心地よい余韻…✨✨
また、読み返して余韻に浸ろうと思います☺️
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