7月2日の夜に想うこと
7月がやって来た。
いや、“迎えにいった”。
やりたいことをやり切った。だから、7月が待ち遠しかった。
7月に爽やかなイメージを持つのは、7の形がそうさせるのだと思う。胸を張り、すっくと立っている。
何か変わったかと聞かれたら、特段何も変わっていない。
でも、自分にとって挑戦の期間だったこの3ヶ月間で自信につながるものを手に入れた。だから次のステップは、その分だけ軽く駆け出せるはずだ。
私は“のんびり”が好きだ。
“まったり”とか、“ゆっくり”とかも好き。
テキパキ動くことが苦手というだけなのだけれど。
大好きなケーキは、二口目も三口目も最後の一口のようにじっくり味わうのが好き。
買い物は、棚から棚へ興味あるままに移動するのが好き。
時間が許すなら買う予定が無くても毎日本屋に行きたいし、カフェの窓際の席で朝から晩までぼーっと空想を膨らませていたい。
お気に入りの花や雲を見つけては、道ばたで立ち止まってしまう。運動のために始めたはずの散歩は、目標歩数に達しない日がほとんどだ。でも私にとっては一期一会の出会いが大切で、できるだけ優先したい。
のんびりと、気ままに。つれづれに。
隣の人と速さを競う短距離走は憂鬱だったけど、自分のペースを保てばいい持久走は嫌いじゃなかった。
“今は焦らなくてもいいよ”
“好きなことしていいよ”
抱えていたものに区切りが付いた6月末、そんな言葉を自分に投げかけた。
読書に創作にドラマにゲーム・・・・・・自分にとっての娯楽をしばらく我慢していたから「え!何しよう!」と迷った。
考えてから、私はスマホを手に取り久しぶりにnoteのアプリをひらいた。
そこには懐かしい景色。
見慣れた名前も、知らない名前も行き交う街並み。noteという街に久々に帰って来たことに自然と口角が上がる。
あ、みなさんお久しぶりです。
なんて勝手に心の中で挨拶をする。
毎日投稿されている方のお名前を見つけて、指を止めた。カーテンをそっと開けるように、記事をひらく。
カーテンの向こうには、やさしい世界。降りそそぐ陽の光、その彩りが美しくて目を細める。いつ訪ねても迎えてくれるあたたかくて安心する場所。
今度は、ある方の記事を訪れてみる。
足下の花に、見上げた空に、窓の向こうの川の流れに、研ぎ澄まされた言の葉たちがちりばめられていてハッとさせられる。物事の真の姿を見つめる眼差しと、深い愛を教わる場所。
少しずつ、少しずつ。
太陽のエネルギーを感じてみたり、瞬く星を数えてみたり。花の香りに誘われてみたり、雨音に耳をすませてみたり。
そうそう、noteってこういう場所。
誰かの日記をめくったり、誰かの写真で旅をしたり、詩に想いをめぐらせたり、絵や物語に浸ったり。
同じ不安やさびしさを共有したり、楽しいアイディアで世界をぐーんと広げてもらったり。
さまざまな景色や音に触れられる場所。
言葉を大切にしながら毎日を慈しむ人々の姿が、まぶしい。
みなさんの記事を少しずつ読ませていただきたいと思っています。
記事の投稿も、また増やしていけたらいいなと思っています。
文章にまとまらない気持ちは、詩という形で投稿するかもしれません。
素敵な作品がかがやき眠るnoteの街から、私を見つけてくださったこと、そして綴った文章に触れてくださること、この上ない幸せです。
また気軽に立ち寄っていただけたら嬉しいです。
読んでくださったあなたに、心から感謝を。