春の花
近所で梅の花を見かけました。
ピンク色の、ころんと丸みのある花が、枝の先々に集まるようにして咲いていました。
住宅地にあるそのお宅は、車通りの多い道路に面した位置にあって、近くには信号機があります。この信号機の前で、車が列になってしまうこともしばしば。
赤信号で車を止めると、ちょうどそのお宅の梅の木が見えます。
いつもは「まだかな、まだかな」と車が動き出すまで焦れったい気持ちで過ごすのですが、窓から見えた梅の花のほころぶ姿に、私の心もほころんで、信号が変わるのが惜しいくらいでした。
きっと、ほかの運転手さんたちの心も和ませていることでしょう。
花屋さんでは、「チューリップ」の文字を見かけるようになりました。花が咲くにはまだ早いですが、大きな芽がポッドに入って売られています。
チューリップといえば、幼い頃に両親が一度だけ庭にチューリップの球根を植えたことがありました。
「にじいろチューリップ」という名前のそれは、春になると白やピンクのマーブル模様の花が咲き、初めて見たその色に興奮したのを覚えています。
チューリップは、近所でも花壇に植えていらっしゃる方が多く、毎年色とりどりの花を咲かせています。
ドレスのような美しい花びらを見られるのが今から楽しみです。
埼玉県の鴻巣市では、ショッピングモールのイベントで、日本一高いひな壇が飾られているそうです。
なんと全長7m、31段のひな壇です。
毎年行われているイベントで、この時期になるとテレビやニュースで目にします。
早いもので2月も下旬を迎え、もうすぐひな祭りがやって来ます。
ひな祭りといえば、桃の花。
桃の花も、たしか近所のあの辺りに毎年咲いていたような......。
梅よりも大きくて丸みのある、ふっくらとした桃の花も、姿を見せてくれる日が待ち遠しいです。
桜が咲くのはまだもう少し先。
それまで、この時期に咲く春の花を楽しみたいと思います。
2023.02.22 朝方