介護記録をつなげること(コメント)で見やすくしていく
介護施設にて電子記録ができるケアコラボ(とLINEWORKS)を系列施設ショートステイ縁(以下:縁)に導入・運用して行く過程をこちらに共有します。こちらではケアコラボの内容を主に書いています。
こんな人に読んでもらいたい
・介護施設で情報共有ツールを探してる人
・介護施設の情報共有をなんとかしたいと思ってる人
・ケアコラボ導入検討してる介護施設
役割として・・・
私が所属しているショートステイ輪(以下:輪)で行なっている
情報共有(ケアコラボ、LINEWROKS)を導入、運用が目的。
ケアコラボを使用しての課題
1.情報が見えづらくなった
2.その後が見えづらい(ない時もある)
理由
記入する情報量が増えた。職員が単体での入力のため時系列の情報が見えづらい
1.情報が見えづらくなった
例:
A職員:井上さんについて食事状況
B職員:井上さんの食後の様子
C職員:食後から臥床の様子
↓
別々のケース記録のため記録が3つ存在する。
↓
他のケース記録もあり情報が見つけづらい。
対応策
時系列の若いケース記録にコメントで追記
すると、どうなる?→見やすさが変わる
A職員:井上さんについて食事状況(12時)
↓
B職員:井上さんの食後の様子(13時)
↓
C職員:食後から臥床の様子(13時30分)
1つのケース記録にコメントで記入することで
情報が見やすくなる。
2.その後が見えづらい(ない時もある)
例:
A職員:井上さんトイレにて転倒あり。(15時)
その後の様子がないと状況がどうなったのかわからない。
↓
どうやって対応したのか?対応後は痛みはあったのか?管理者、家族やケアマネに報告したのか?寝ている様子はどうだったのか?夕食はどうだったのか?夜間の様子は?翌朝の様子は?
対応策
該当するケース記録の後ろに対応した職員がコメントで追記
こんな感じで…
A職員:井上さんトイレにて転倒あり。(15時)
↓
B職員:井上さんを2人介助にて車椅子へ移乗。その後居室へ搬送し看護師とともに全身観察を行う。外傷(ー)腰に痛みの訴え(+)ベットにて右側臥位の状況で横になって頂く。(15時5分)
↓
A職員:管理者へ井上さん転倒を報告(15時10分)
↓
管理者:状況を家族、ケアマネへ報告(15時10分)
↓
A職員:夕食の声かけに離床。腰に痛みに加え臀部の訴え(+)いつもより介助。夕食は全量摂取、臥床時背部・臀部に湿布を貼り様子を見る。(18時)
↓
C職員:夜勤時オムツ交換時、腰・臀部の訴え(+)全介助にて交換。(0時)
↓
C職員:起床時トイレ誘導行うも「痛くていけない」と話されたのでオムツ継続し様子を見る。朝食は全量摂取。管理者へ夜間状況を報告。(7時)
↓
管理者:状況を家族、ケアマネへ報告(8時)
※例えですので適してないケアがあるかもしれません。
大事なこと
情報を確認する時に「必要な情報が出てくるか」
伝わるか=「見やすいか」「分かりやすいか」
井上の動きとして
どんなコメントしたら良いのかを自らコメントしてます
こんな感じでコメント機能に記入してます。
すると、少しずつ「あ、そんな感じね」「これも後ろに書いて良いんだと」と気づいてくれてコメントが増えてきました(嬉しい限りです)
管理者:
「井上さんの状況、入力した?」
職員:
「入力しました」
と言っても入力しただけではどこに情報があるか伝わらない時がある。必要なところに必要な情報があれば情報が見やすい。
利用者の状況を単体的に見るのではなく、過程(なぜ起こったのか?その後どうだったのか?)や結果(どうなったのか。どうすることにしたのか)、解決できたのかなど「複数の時系列の流れで見ることによって利用者の状況をよりわかりやすく共有すること」を意識していく。
「記録を繋いで書くのは当たり前でしょ?」と思うかもしれない。けど新しくしたツール(紙媒体→電子媒体)になり慣れない入力作業。自身のことでいっぱいいっぱいになることこそ当たり前。初めのうちは「まず記入する」こと。そこからある程度の量が増えてきたところで「情報を整理する」ことへ変化していく。
少しずつ良くなってきた情報共有。
このぐらいは嬉しい課題であり出てくる課題。
ここを改善できれば介護記録は一段、変化する。
みんなで、頑張りましょう。
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![佐藤弦|副業 × サラリーマン](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/98928451/profile_6966fedae724b7d2a844cfc8a6e81d2d.jpg?width=600&crop=1:1,smart)