コロナ対策を徹底することで、特に男性の体に変化が?それは原因不明の「不定愁訴」。その理由を考察し、対処法として運動を続ける為の3つのコツを提案!
最近、当院の男性患者さんの割合がいつもより増えています。
ケガをしたわけでもなく、原因がわからないが今までなかった痛みが出てきているとのお声を多く聴きます。
これはなぜでしょうか。少し推察してみます。
普段、世間一般的に男性は、毎日外に働きに出ていることが多いですよね。
しかし現在はコロナ対策の影響で、リモートワークなどにより在宅時間も増え、外に出れず体を動かす量が減っています。
それにより、体の筋肉量が低下している=体がなまってきた可能性が高くなっていると言えます。
もっと深く専門的に考察してみましょう。
日常的にしっかりと体全体を支えている大きな筋肉は、弱くなると「体を支えること」や、「体をコントロールすること」が大変になります。
そうなると、いつもは体の奥の方で「姿勢を保つこと」を頑張っている骨周りの小さな筋肉たち(いわゆるインナーマッスル)が急遽、無理をして本来の役割ではない「体を動かす大きな動作に関わること」を余儀なくされることになります。
それにより、小さな筋肉自体や関節、靭帯などにいつも以上に無理がかかり痛みが出る、といった症状が考えられます。
これはケガではないですし、当の本人は何をしていつ傷めたのかもわからず困惑し、対処法もわからなくなってしまいます。
このコロナ禍の状況では、これらの原因不明の痛み、いわゆる不定愁訴という症状が、特に男性に起こりやすい環境であると推測できます。
では、そんな症状が出たらどうしたらいいのか。
対処法としては、「定期的な運動を継続すること」一択ですね。
うっ、と思った方も少なくないのではないでしょうか。
普段から運動をしていないのに、いきなり「よし!」と気持ちを切り替えて始めるのにはなかなか苦労しますよね。
しかし、明らかに歩く距離が減った、動く量が減ったと思う方。
自分はこれから痛みが現れる可能性のある予備軍と捉え、近い将来の自分の体の健康のためと思い、これを機にハートに火をつけましょう。
かと言って、いきなり激しい運動をするのは、継続できない、体を傷めるといった可能性が高いのでオススメできません。
まずは1日1日続けられる量、無理のない強度から始めましょう。
そのためにまず抑えるべきポイントとは何でしょうか。
運動を継続をするための3つのコツ、それは
「家にあるものを使ってできるもの」
「すきま時間を使って気軽にできるもの」
「ながら、でできるものなど」
これらの要素を踏まえた敷居の低いものを探してみましょう。
最近は、動画配信などで自宅でもできるエクササイズやトレーニングを紹介しているサイトが増えています。
中には、あまりにも高度だったり普通の人にはできない内容をドヤ顔でアップしているマニアックな方もいらっしゃいますが…笑
視聴する分には面白いですが、触発されて高難度のものにいきなりチャレンジしないように気をつけましょう。それこそ体を傷める原因になってしまいます。
肝心なのは、まずは自分の体の現状に合ったレベル、環境に合った内容のものを選ぶことです。
トレーニングは1週間、1ヵ月、2~3ヵ月と続けることで体の変化が必ず出ますので、根気よく行えるものを見つけてみてくださいね。
コロナに負けず「定期的な運動を継続すること」、みんなで頑張ってみましょう。
それでは!
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