2024年を振り返ってみる
年が改まって今更……なのだけれど、丸4年プラスαで感覚的にはほぼ5年のパンデミックがあったせいで、常にブレーキとアクセルを吹かして心身をポンコツにしていく時間に狎れきってしまい、計画的に何かをしたり、時計やカレンダーを見ながら作業をするという管制機能がイカれてしまった感が強い。
つまり、真剣にPCや紙のノートに向きあって「言語化」しようとしないかぎり、ひたすらに諸行無常もしくは逆に意識が凝った状態が続く。自動的に「2025年はそこらへんに風を通す」が目標として設定される。
それでもいちおう、振り返ってみると。
①意欲の雪融け
じりじりするようなスローペースではあるけれど、凍てついた生命維持活動を再開して、完全に停止していた五年間をそのまま「現役として働いて社会のエネルギーをまわしていく時間」として五年分、スライドしていこう、そう決めた。
そのためには、ともすれば鬱の崖っぷちから闇を眺めるシニカルな精神状態に陥る自分の機嫌を取っていく。落ち込むって、自分を苛めて負荷をかけることで「頑張っているつもり」になっていた若い頃の殻というか、シッポが残っているようなものでもある。自分の機嫌を取るというのは、ある意味、とことん自分を信頼して、正しく甘やかしていくことでもある。いじめて伸びる子を半世紀以上もやってきたのだから、この際、褒めて伸びる人になりたい。
②テーマを決めよう
上質なテーマが見つかるといいですね。と、信頼する人に言ってもらったのはずいぶん前。その直後の数年は、執筆や企画制作のためのテーマとかライフワークということだよねと解釈して動いてみた。が、今はそれよりも「地図をつくるような冒険をする」という、時間の過ごし方や人生の在り方そのもののほうにフォーカスしてみたいと考えている。最初から逆算するようにテーマを定めるのではなく、今日なにかを見たり聞いたり考えたりしたら、それをきちんと地図にorメモに落としこんだ上で次の日にしたいことを決めていく。
それだけでも、エネルギーがどんどんと連動してボルテックス波紋のように大きくなっていく。その過程を体感していく。私が自分の心身という「器」を使いこなしていくほどに、見えてくるテーマがあるはずだし、物語が進行するほど、それは私だけのテーマになっていく。その証明をしていきたい。
③振り返りはほどほどに
私の場合、何を振り返るかというと、イマココでのこと以上に、かつての自分が見聞きしたあれこれを回想して、そこに「以前は見えていなかった解釈」を付け加えることがほとんどだった。特に2024年は。自分で自分の人生に「意味を与える」ことは大切だけれど、毎日のように意味を考えても、新しい物事は動いていかない。
ということで、振り返りと言いつつ、すでに2025年の抱負を語ってしまっているけれど、まずはここから新しく始めていくよ。