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Photo by
ainoaki
元夫(ブラジルで生まれ育った日系人)は、色々な地方の言葉が混ざった日本語を話す人でした。
時々、疑問形の語尾に「~ろ?」をつけることがありました。
例えば、
「そこにあるろ?」(そこにあるだろう?)
というように。
どこの言葉かは、わかりませんでした。
優しくて、可愛らしい響きの言葉だなぁ、と思っていました。
方言noteを書くにあたって調べたところ、高知弁でした。
推量を意味する標準語「~だろう」にあたる言葉です。
彼の身内には、高知県出身の人達が居ます。
身内の人達との会話で、高知弁も混ざったようです。
初めて「あるろ?」と言われたのは、何か物を探している時でした。
何を探している時だったかは、思い出せません。
買い物の相談をして「あそこのスーパーにあるろ?」と言われたり、割と日常的に彼から聞いた言葉でした。
これに関しては、『石鹸箱のふた』のようなエピソードはありません。
でも、彼が使っていた言葉の中で、強く印象に残っていて、好きな言葉のひとつです。
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