三助さん
夫に「三助さん」という日本語を教えた。
たまにではあるけど、部分的に自力で洗うのが難しい場所が出てくる時がある。
そんな時に「三助さんして」と言ったら、それ以来ずっと、お風呂の中で必ず私の全身を洗ってくれるようになった。
夫の洗い方はとても優しい。
そして丁寧だ。
一緒にお風呂に入っている間、加熱したまま放置できるおかずを作り、お風呂上がりに共同作業で夕食の支度を終わらせる。
床に入るまで、コミュニケーションの時間を過ごす。
遅くても20時30分には床に入りたがる夫のせいで、あまり会話する時間はない気がしていた。
でも、夫は会話以外の方法でコミュニケーションを取りたかったようだ。
お布団の中での時間も、夫は優しかった。
事実婚解消を決めて、彼が帰国する寸前の一週間ほどの間も、三助さんをしてくれていた。
眠れぬ夜には、そんな時間を思い出す。
三助さんしてくれて、ありがとうね。
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