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私の自衛隊観

noteの街の皆さん、日本の自衛隊にどのような印象をお持ちですか?

既にX(Twitter時代含む)で公表している通り、私には、元自衛官の叔父が2名(うち1名は定年退官)と、現役自衛官の従弟が居ます。

元自衛官の叔父達も、現役自衛官の従弟達も、ド田舎出身者なので、思い浮かぶ職種が少なく、大企業に入れなければ公務員という発想で、純粋に就職先として自衛隊を選んだようです。

定年退官まで陸上自衛官を務めあげた叔父は、兄にあたる私の父に「お前は、身体が丈夫なだけが取り柄だから、自衛隊に入れ」と勧められ、出身地で入隊したそうです。

九州地方の故郷を離れ、岐阜県内で商品配送のトラック運転手として働いていた父の元に叔父が転がり込んだので、いつまでも面倒をみられないということで、自衛官になるよう勧めて、故郷に帰らせたらしいです。(生前の父から、そのように聞いた記憶です。)

自衛隊といえば、災害派遣で被災者の救助活動をすることが知られていて、海外では「世界一、殺した命よりも、助けた命の数が多い軍隊」と言われているそうです。

定年退官まで陸上自衛官だった叔父は、九州地方の雲仙普賢岳噴火の際、災害派遣されて、危険な目に遭いながらも任務を遂行し、職務を全うしました。

現役自衛官の従弟については、災害派遣されているかどうかわかりませんが、二次(以上)災害に注意しながら、無事に任務を果たしてもらいたいです。

日本国憲法9条の解釈を巡って、長年にわたって「自衛隊不要論」を唱える人達も居ますが、暇を持て余した専業主婦達を使って、訓練中の若い自衛官達に向かって、暴言を吐かせたり、投石させたりした地域があるのは、とても残念に思います。

歪んだ宗教観で「神の思し召しに反する」とか「御仏の教えに反する」などと言って、そんな暴力行為をさせたのでしょうか?

従弟がそんな目に遭ったとは聞いていませんが、たぶん当時の従弟と同じような年代の若者達が、そんな目に遭っている映像を目にしたことがあり、ゾッとしました。

それよりも時代を遡ると、湾岸戦争中、自衛隊が国連の平和維持活動(PKO)をするために派遣されることを「海外派兵」などと言う人達が居て、あたかも戦闘行為をするかのような印象づけをしたい人達が居るのだと感じました。

実際には、日本の自衛官達は丸腰だったので、他国の軍隊が自衛官達を守るための護衛をせねばならず、足手まといだと批難されていました。

国際的にそんな情報が伝わっていたせいで、日本の自衛官達が狙われ、案の定、殉職者が出ました。

自衛隊という名称でありながら、自分の身を守るための武器すら持たされず、戦闘地域になり得る場所に行かされ、一部の自衛官がみすみす殺されただけだったという認識です。

有名な政治漫画『加治隆介の議』で、海上自衛官が、他国の負傷兵が海で溺れかかっているのを助けても、「戦闘行為の補助をした」として、法律で罰せられるという事例が取り上げられています。

そのようなことが違法とならないよう、憲法改正が必要だと訴えても、憲法9条を変えることは戦争に向かうことだという反対意見が根強いです。
なぜ改正が必要なのかが、世間の人達に認識されないことを、自衛官の身内の者として、とても残念に思っています。

現在も、他国では戦争が繰り広げられていて、日本もいつ巻き込まれるか、わかったものではありません。

もしも戦争に巻き込まれてしまった時、防衛手段を講じることができる自衛隊が何もしなければ、日本はどうなってしまうのでしょうか?

父の葬儀の時、母方の叔母の夫にあたる元自衛官の叔父と、当時はまだ現役自衛官だった父の弟にあたる叔父が、茨城弁と九州弁で「軍人とは〜」というようなことや、乃木希典(のぎまれすけ)大将の話題で盛り上がっていました。

現役自衛官だった頃の叔父は、自衛官も軍人として国の有事の際には、命を投げ打ってでも国のために働くという意識の人でした。

災害派遣の際にも、命の危険はつきものです。
命がけで働く人達に対する敬意を持ちこそすれ、軽蔑して貶める人達の考えは、戦争に向かう国家に対してこそ、向けられるべきと思います。


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夕月 檸檬 (ゆづき れもん)
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