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権利を学ぶ人権教育は嫌がられる?

1 世界人権宣言より

(中略)
人間が専制と圧迫とに対する最後の手段として反逆に訴えることがないようにするためには、法の支配によって人権保護することが肝要である
(中略)
加盟国は、国際連合と協力して、人権及び基本的自由の普遍的な尊重及び遵守の促進を達成することを誓約したので、

これらの権利及び自由に対する共通の理解は、この誓約を完全にするためにもっとも重要である

世界人権宣言前文より

1.すべて人は、教育を受ける権利を有する。教育は、少なくとも初等の及び基礎的の段階においては、無償でなければならない。
2.教育は、人格の完全な発展並びに人権及び基本的自由の尊重の強化を目的としなければならない。教育は、すべての国又は人種的若しくは宗教的集団の相互間の理解、寛容及び友好関係を増進し、かつ、平和の維持のため、国際連合の活動を促進するものでなければならない。

世界人権宣言第26条

2 権利を学ぶ教育は嫌がられる

 権利を学ぶことは人権教育です。自分たちにどのような権利があるのか知ることで、不当な扱いを察知したり、必要な機関にアクセス出来たりする。

 人権教育は、人権を尊重しようとする個人の主体性・内発性を育むこと(道徳の授業で主に行われる)に重点を置いて行われているように思います。
 でもそれでは、人権問題を個人的な、私的な領域の問題に矮小化してしまっているという指摘もされています。
 それでは人権問題は、解決しません。

 学習者が差別の不当性などを社会に訴え、人権侵害が起きないシステム(法律など)を社会に中に築く力をつけることも大切です。

 しかし、法や制度を学習させることは、為政者や政府(学校であれば教師になる)に対する批判的意識を植え付けるものだと考える人・国も少なくありません。

 私の学校でも、子どもの権利条約について学ばせようとすると、余計な混乱を招く、子どもたちが落ち着かなくなる、というようなニュアンスで否定されます。
 また、子どもに権利を与える=調子に乗る、というような意見をもつ人も少なくありません。

3 おわりに

 私は人権に関する法的な知識やセーフティネットの知識を子どもたちにも身に付けさせるべきだと思います。

 これは社会科の先生に話すと、結構理解を得やすいです。やはり公民科の授業も行うので、現代の人権問題にも興味をもってくれます。

 少しずつでいいので、仲間を増やしていきたいと思います。

・参考文献

21世紀の人権・同和教育への展開,日本人権教育研究学会

・世界人権宣言

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