権利を学ぶ人権教育は嫌がられる?
1 世界人権宣言より
2 権利を学ぶ教育は嫌がられる
権利を学ぶことは人権教育です。自分たちにどのような権利があるのか知ることで、不当な扱いを察知したり、必要な機関にアクセス出来たりする。
人権教育は、人権を尊重しようとする個人の主体性・内発性を育むこと(道徳の授業で主に行われる)に重点を置いて行われているように思います。
でもそれでは、人権問題を個人的な、私的な領域の問題に矮小化してしまっているという指摘もされています。
それでは人権問題は、解決しません。
学習者が差別の不当性などを社会に訴え、人権侵害が起きないシステム(法律など)を社会に中に築く力をつけることも大切です。
しかし、法や制度を学習させることは、為政者や政府(学校であれば教師になる)に対する批判的意識を植え付けるものだと考える人・国も少なくありません。
私の学校でも、子どもの権利条約について学ばせようとすると、余計な混乱を招く、子どもたちが落ち着かなくなる、というようなニュアンスで否定されます。
また、子どもに権利を与える=調子に乗る、というような意見をもつ人も少なくありません。
3 おわりに
私は人権に関する法的な知識やセーフティネットの知識を子どもたちにも身に付けさせるべきだと思います。
これは社会科の先生に話すと、結構理解を得やすいです。やはり公民科の授業も行うので、現代の人権問題にも興味をもってくれます。
少しずつでいいので、仲間を増やしていきたいと思います。
・参考文献
21世紀の人権・同和教育への展開,日本人権教育研究学会
・世界人権宣言