私にとっての読書
小さい頃から本を読むことが好きだ。
小さい頃、保育士の母が私に沢山の絵本を読んでくれた。それがきっかけで、今も読書が大好きなのだと思う。
元々本を読むことが好きだった私だったが、小学校5、6年生の時に国語の時間で小説を書く授業をきっかけに小説家になりたいと思った時期もあった。
その当時、よく読んでいた青い鳥文庫(児童向けの文庫本)の文調を真似て書いたところ結構褒められて、私もなれるのではと調子にのっていた。
しかし、いざ書いてみようと思うとなかなか筆が進まないもので、結局短編すらその小学校の授業以外でいまだに完成させたことは無い。それどころか、途中で書いているという事実に恥ずかしくなり書いていたものをシュレッターにかけたりしたこともある。結局小説家になるという夢は、灰になった。
しかし、文章を書くことへの興味が無くなった訳では無い。
私がnoteを始めようと思ったきっかけはさくらももこさんのエッセイにある。彼女の漫画である「ちびまる子ちゃん」は祖母が買ってくれて、リアルに10周くらいは読んだと思う。
しかし、彼女のエッセイには手を出していなかった。大学に通うようになり、往復で4時間近く電車に乗っているため、時間を有効に使おうと買ったのがさくらももこさんの「もものかんづめ」だった。それまで小説しかほぼ読んでこなかった私の挑戦だった。
少し小説以外の本への抵抗があったのだが、「もものかんづめ」を読んでそんな気持ちは飛んで行った。
面白すぎて、電車で笑いを堪えるのに必死だったのだ。それくらい面白いエッセイに出会って、私もエッセイを書いてみたいと思った。
現に彼女のエッセイの別の作品である「ひとりずもう」の中に、彼女が少女マンガを書くより、エッセイマンガを書いた方が向いているのではないかも思い、転向したところ、成功したというエピソードがあるが、私もエッセイならば書けるのではないかと感化された部分がある。
さくらももこさんのエッセイに出会ったことで、私がnoteを始めることが出来たし、それ以来、福祉関係の本も読むようになった。
本当に彼女の影響力は凄まじいと感じた。
彼女がもう亡くなっているのが残念だが、これから彼女の作品は死ぬまでに全て読みたいと考えている。
彼女がマンガ家の夢を諦めなかったように、私もなりたい自分への努力は諦めないでいようと思う。