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「無理しないで」


「無理しないで」という言葉をよくかけてもらうことがある。
確かに、私は精神的に弱いところがあるし、体調面も虚弱体質という訳では無いが、そこそこ同年代に比べると、崩しやすくはある。
そんな私を見て、心配になる人が多いのだろうか。
家族も、友だちも、そして彼からも、聞くことが多い言葉だ。

振り返れば、大学受験くらいの頃から、かけられることが多くなった。
私は、いい意味でも、悪い意味でも自分を追い込み、目標達成をしようという意識が強いため、焦りから、休み時間も勉強をしていることが多かった。そんな私を心配して、「頑張りすぎるところがあるから、無理はしないでね」と言ってもらったのが、今でも記憶の片隅にある。休み時間も勉強しているから、優しさも込めての言葉だったのだと思うのだが、「私って周りから見たらそんなに余裕のないように見えるのか?」と疑問に思った。
実際の私は、寝坊することもあるし、家ではご飯の時間くらいは、テレビを見てゆっくりしていたし、体調も崩してはいなかった。(コロナ禍だったため、より健康意識が高かったというのもあるかもしれないが)

私の気持ちとしては、現状を変えるには、多少無理はしないといけないと思う。
志望校に合格するためには、やりたくなくても、勉強ができるようになる必要があるし、そのためには、体調を崩さない程度には、努力する必要があるのだ。どちらかと言えば、長く休むことで、罪悪感さえ生まれそうであるし、必要な努力が足りなければ、目標は叶えられないのだ。ということは、と逆算すると、結果、多少の無理は必要という考えなわけだ。

今でも、その考えが無くなった訳では無いけど、少し頑張りすぎているのかもしれない、とこの夏休み思うようになった。

夏休みが始まり、バイトは増やしたし、ジムにも週一程度で通い始めたし、家事もするようになった。正直、時間がカツカツだ。気持ちの余裕は普段より無いだろう。
その様子を見た母から、「無理しないで。たまに限界が来て爆発するでしょ」
と言われた。
少し自覚はある。頑張って、自由の時間を削りながら努力して、たまにとてつもなく虚しくなることがあるのだ。やらなくてはならないことを終わらせているのに、1日何も達成した気がしないという虚無感に襲われることが。
それで、一旦全てやめてみるとか、相談したり場合によっては八つ当たり(ごめんなさい…)みたいなことをして、バランスを取るのだが、そういうのが他人から見たら心配になるのかもしれないなと少し反省した。

細く長く続けていくこと、それで十分なのかもしれない。勿論、極端に努力するのをやめるわけにはいかない。多少は嫌なことを続けていかなければ、ダイエットは成功しないし、なりたい自分には近づけない。これからは、心配をかけないという点も考慮しながら、無理しすぎない努力をしていきたいと思う。

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