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「TRIO パリ 東京 大阪 モダンアートコレクション」へ

先週、大阪中之島美術館で開催中の
「TRIO パリ 東京 大阪 モダンアートコレクション」
を見に行きました。
パリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館、
3館それぞれのモダンアートのコレクションから選ばれた
作品の展示会でした。

多くの作品が写真撮影がOKでしたので
その中からいくつか気になったり気に入った
作品を紹介したいと思います。

佐伯祐三の「郵便配達夫」です。
この人物の職業に対する誇りみたいなのが
表れていると思いました。
力強さを感じる絵です。

郵便配達夫 


同じく佐伯祐三の「レストラン オテル・デュ・マルシェ」
です。この重厚な空気感、人が去った後でしょうか、
人々が残していった気配が漂っている感じがします。

レストラン オテル・デュ・マルシェ


ロベール・ドローネーの「鏡台の前の裸婦
(読書する女性)」です。色彩感覚が豊かです。

鏡台の前の裸婦(読書する女性)


写真も少しありました。都市のスナップショットより
パリの写真です。右のアンリ・カルティエ・ブレッソンの
「ムフタール通り」の写真は見覚えがあります。
誇らしげな少年。


松本竣介の「並木道」です。
この画家の絵も結構好きです。

並木道


モーリス・ユトリロの「モンマルトルの通り」
です。ユトリロの描くパリの空気感が好きです。

モンマルトルの通り

ラウル・デュフィの「家と庭」です。
よその薔薇でなく家の薔薇への愛情を
感じて、引き込まれる絵でした。
守られている薔薇という感じがします。

家と庭


三岸好太郎の「雲の上を飛ぶ蝶」です。
現実と幻想のあわいを飛ぶ蝶のようです。

雲の上を飛ぶ蝶


ルネ・マグリットの「レディ・メイドの花束」です。
女性は、ボッティチェリの「春」に描かれている
女神フローラです。こちらも、人間の男性と
女神と、背中合わせでありながら、現実と夢の共存
を思います。

レディ・メイドの花束


有元利夫の「室内楽」です。

室内楽

以前に、表紙に惹かれて購入した小説の表紙が
有元利夫の絵で、その時に初めて有元利夫を知りました。
その本はイタリア人のナタリア・キンズブルグの
「ある家族の会話」という小説で、翻訳が
須賀敦子さんです。
表紙の絵はこの展示の絵とは違いますが
この画家の原画を初めて見ることができてよかったです。


岸田劉生の「麗子肖像(麗子五歳之像)」です。
生き生きとした子供らしさが表れています。 

麗子肖像(麗子五歳之像)


藤田嗣治の「5人の裸婦」です。
素晴らしい絵でした。一人ひとりポーズが違う
乳白色の裸婦はミューズのようでした。

5人の裸婦

花の模様も美しく描かれています。

こちらを見ている猫も存在感があります。


ピエール・ボナールの「昼食」です。
色彩の明るさと人物の内面の孤独感の
対比を感じます。

昼食


パウル・クレーの「黄色の中の思考」です。
クレーの頭の中でしょうか。
クレーの絵を見ると力がふっと抜ける感じがします。

黄色の中の思考


奈良美智の「In the Box」です。
奈良さんの絵も初めて見ることができて
よかったです。

In the Box


マーク・ロスコの「ボトル・グリーンと深い赤」です。
壁に表示されていたロスコの言葉が印象的でした。
「私の作品は抽象画ではない、生きて呼吸している」
確かに、ロスコに限らず、すごみのある絵は
生きているように感じます。作者はいなくなっても
作品は生き続けるのですね。

ボトル・グリーンと深い赤


一部の絵を紹介しましたが、他にもたくさん、
アンリ・マティス、サルバドール・ダリ、
マルク・シャガール、マリー・ローランサンなどの
作品を見ることができました。

実は、夫が応募した抽選に当選したので
見に行ったのですが、様々な作品を見ることができて
見ごたえのある作品もあってよかったです。
今は美術館の鑑賞料も値上がりしてるので
ありがたい機会でした。



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