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キングダムから考える組織体制

RECOMOでは経営者の方のビジョン、理念、パーパス(会社の存在目的)を実現するための人事・組織戦略の策定、実行体制の整備をサービス(RECOMO X)として展開しています。

RECOMO Xのサービスを現場で提供する人たちを「パートナー」と呼んでいるのですが、実は住んでいる場所が様々です。東京の人もいれば、静岡、長野、大分と全国に広がっています。

パートナーの一人がたまたま東京に来ていたので、2時間ぐらいガッツリと話してきました。

パートナーになる人たちはこれまでに様々な経験をしてきている方が多くて、話し出すと話題も多方面に広がります。

組織論から始まり、宗教の体制と布教の仕方(笑)、宇宙の始まり(ビッグバン)と果ての話など。最後にはキングダムに見る経営組織論になりました。

経営者は軍師でも、将軍でもない

特に印象的だったのは、国家の政治・軍事の体制で、経営者はどの役割になるのか、という点です。

国を運営する上で、国王がいて、丞相(総理大臣のようなもの)がいて、軍師がいて、大将軍がいて、将軍がいる。

自分の目先で戦いになると、どうしても自分の役割を忘れて、戦場に向かおうとしてしまう。

もちろんそれはそれで国家存亡の危機を回避するために、家族や仲間を助けるために、責任感で戦いに出ることは崇高なことではある。

ただ、その時に、仮に国王が戦いに出て、倒されたら、その後の国家はどうなるだろうか。

一気に崩壊に向かう。いくら崇高な思いがあって、責任感があったとしても、だ。

組織で言うなら国王は経営者になる。丞相にも、軍師にも、大将軍にも、それぞれの役割はある。ただし、国王にしかできない「役割」を代わりにやり切れる人はいない。

国王にしかできない「役割」

「自分たちは何者か」「どこに向かっているのか」「どうありたいのか」という組織の礎になる理念。

ここを決めて、向かう方向性を決めて、あり方を決めることができるのは、国王しかいない。

「決める」ということは同時に「他のことは捨てる」ということでもある。

全体を見て、手段レベルで「やった方がいいかも」と短絡的に思うこともある。それでも「やること」を決めた以上、それはやらない。

一体誰が「ありたい状態」を決めるのか?

キングダムで言えば、国王の政が秦国のあり方を決めた。

「目指すのは全中華の統一だ。俺はその最初の中華の王になる」

世の中で続く争いを終わらせるために、秦国で安住できる状態を自ら捨てる。国王の座を狙ってくる人がいたとして、目指す「ありたい状態」は一切ブレない。

誰に、何を言われても、何をされても、トップである国王(経営者)が常に同じ場所・状態・姿を目指し、強烈に発信し続ける。

これこそが、国王の役割であり、経営者にしかできない役割でもある。社内政治(部署)を動かしたり、軍略(プロジェクトや戦術)を練ったり、戦場(現場)で軍隊(組織)を動かしたり。他の人の役割をして回るほど、経営、組織は簡単ではない。

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