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右手にイタリア、美の一歩 |ショート
50年生きてきたが、ついに体にガタが来たようだ。視界が歪んで見える、左に。
これもしょうがないのかもしれない。会社では電卓を打っては、経理経理の毎日で、思えば、音楽やら映画やら僕には趣味がなかった。いつも数字と睨めっこをしては頭を抱えていた。そりゃあ体も堪えるか。
会社からの帰り道、ふらりふらりと道を歩く。すると右手に本屋があった。入ったことはない。趣味…。店内に足を運ぶ。少し古びた本屋だった
机上の会話 |ショート
白紙のノート。消しクズが散乱した机。「締切!」と書かれたカレンダー。
A「ねえ」
B「なに」
A「野球好き?」
B「あーやったことないかも」
A「そうなんだ、運動好きそうなのに」
B「そうか?」
A「僕結構好きなんだよ野球」
B「あんまりイメージないな、どれくらいやってたの?」
A「んー・・・どれくらい・・・か」
B「いや大体でいいんだけどさ」
A「どれくらいやってただろう・
squishy |ショート
東「・・・んんっ!!・・んんんっ!」
廃墟となったボーリング場はあちらこちらにピンが転がっており、壁にはスプレーの落書きが書かれている。東博一は椅子に縛られ身動きをとれなくなっており、目や口元が腫れ、血が流れている。
宮田「ん-ん-じゃねぇんだよなぁ・・はよはっきりしゃべれよなぁ・・?」
眉間に当てられた銃口は冷たく、丸い跡がつくほど強く押し付けられている。宮田は続けた。
宮田「あぁ・・口