現役医師の小説家が結構好きです。
久坂部羊、海堂尊、知念実希人、夏川草介、渡辺淳一(敬称略)。
枚挙にいとまがありません。
(その中でも久坂部羊氏の小説は大体読んでいるくらい好き、エグめだけど。)
そう言えば手塚治虫も医学部卒だっけ。
こちらの著者、帚木蓬生氏も精神科医。
『臓器農場』は少し時代設定が古いけれど、現代にも通じる怖さがあり、『閉鎖病棟』は読んだのがかなり前なので内容は曖昧なのですが、内容のわりに読後感がよかったのを覚えています。
小説家としても多作な方なので、なかなか読めてない作品が多いですが、哀しさと愛しさが絶妙に混じり合う作風といった印象でした。
さて、こちらの『老活の愉しみ』はそんな著者が述べる「老活の手引書」。
本記事のタイトルの「老後」という言葉はそぐわないような印象。
むしろ「生涯現役」とした方がよかったか?
著者自身が大病をしていること、それを克服したことを思うと闘病記としても読めるかと。
そして実際に臨床もされているわけなので、こういうお医者さんもいるんだなという気持ちで読むといいです。
心のセカンドオピニオン。
全体に、身体機能が落ちるのは当然、病気をするのも当たり前、その上でどう対策するかということが述べられています。
耳が痛いところもありますが、大体、やってやれないことはなさそうな対策。
出来るところからチャレンジしてみて損はなさそう。
「いいね」したくなった箇所をいくつか紹介。
だからツレアイにはとにかくスクワットをすすめています。
昔、父親に肩凝りがひどいと相談したら「万歳すればいい」と言い放たれ、適当なこと言われた…と内心舌打ちしたものです。ここで同意見に出会うと思いませんでした。
父ちゃん正しかったんや…。
さらにこの後に続く、著者が不眠の訴えを診療する時のエピソードにエッジが効いてます。
本当に悩んでいる時にそんなこと言われたら傷ついちゃう…と思いつつ、笑ってしまいます。
意外と残るんだ!と目から鱗でした。
いいですね、健康にいい、ただ酒、笑。
と、読み物としても楽しい1冊。
自分には近いうちに座右の書になるかもしれませんが…。
若い方には、高齢の方と接する時の手引書にもなるかと思います。
最後までご覧下さり、ありがとうございました。 どうぞ素敵な読書生活を👋📚
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#新書沼にようこそ
最後までご覧下さり、ありがとうございました。 どうぞ素敵な読書生活を👋📚
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