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#400 サウジアラビア出張とリモワ本社訪問の思い出
いかがお過ごしでしょうか。林でございます。
昨日の記事で、自分の楽観主義が後天的に身についてきたプロセスにおいて、20代で30カ国以上を仕事やプライベートで訪問できたことが大きいという趣旨の話をしました。
今日は、その中でも特に印象的だった出張の一つについて、ご紹介します。
29歳の時に上司と2人で1週間程度訪問したサウジアラビアの首都リヤドと、ドイツ・ケルンに本社があるスーツケースで有名なリモワ本社です。
禁酒の国 サウジアラビア
サウジアラビアと言えば、どういう印象をお持ちでしょうか?
石油、砂漠、中東、ターバン・・・色々あるかと思いますが、私が最も印象的だったのは、やはり禁酒の国ということでした。
ちなみに、ターバンはAmazonでも購入できるみたいですね。↓のリンク先は「在庫切れ」のようですが、こちらの男性が着けているようなターバンを男性陣がみなさん付けていて、普通に格好よかったです。
サウジアラビアでは、1951年に当時の国王の息子の一人が酒に酔って英国外交官を射殺した事件を受け、翌年から飲酒や酒類の売買が法律で禁じられています。
今年の1月に、70年以上ぶりに一部の外交官に限定して酒類販売店をオープンさせる旨の発表がなされていましたが、イスラム教徒も多いということで飲酒を控える人はそもそも多いようです。
私が訪問した時も、入国VISA取得時や訪問先の政府関係者の方からも「逮捕されることもあるので、間違ってもスーツケースにお酒を持ち込んだりしないでください」と強く言われました。
現地では、もちろんアルコール提供場所はないのですが、ノンアルコールのカクテルバーなどは存在していて、逆にノンアルコールドリンク市場としては期待市場では?と感じた程です。
気になったので調べてみたところ、JETROさんのコラムで2018年から日本からのノンアルビール輸出が始まっていることが紹介されていました。近年、所得水準上昇による国民の生活水準向上により、高級品であるノンアル飲料に対する一人当たり支出が増加しているようです。
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https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2020/85181b16184d1028.html
「サウジシャンパン」というのもあり、とても美味しそうです。
日本でも近年、ノンアル市場に期待が集まっていますから、食事に合う大人向けのノンアルコール飲料の開発がより進んで一般的になってくると良いなと感じます。
私もご一緒した上司も、趣味は飲むこと、というくらいお酒は大好きでしたので、当時リヤドで1週間耐えられるだろうか・・?と不安になっていましたが、お酒がない環境でも、ペリエだけで二次会ができるほど全く問題ありませんでした。笑
ちょうど良い気候で、ホテルの園庭で夜風に当たりながらペリエの瓶を2人で大量に開け、仕事や人生について熱く語っていたことは、20代最後のいい思い出になっています。
アルコールがなくても、炭酸があれば酔った気分になり、会話はいくらでも弾むことに気付いた1週間でした。現在も、外ではお酒を楽しんで飲みますが、家でお酒を飲む頻度はかなり落ちました。代わりに、炭酸水を箱買いしていますが、仕事で頭が疲れた時に必要なのはアルコールではなく、炭酸のスッキリした感じということに気付き、肝臓フレンドリーな日々を送っています。
と言いながら、リヤドから深夜便でドイツのフランクフルトを経由しましたが、朝6時前にフランクフルト国際空港に到着するや否や、ソーセージと黒ビールを2人で飲み食いして、「やっぱうまい!!」となったことは内緒です。笑
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砂漠のバギー体験
もう一つ記憶に強く残っているのは、サンドバギーの体験です。
無事に政府関係者へのプレゼン・商談を終えて、リヤドを出るまでに時間があった私たちは「サウジに来たんだから砂漠を見るか」となりました。
そこで、ホテルの人と交渉して半日ドライバー付きの車を借りることに成功。車で1時間ほど進み、ついに中東砂漠の地に足を踏み入れました。
昔のスマホで写真を撮っていたので、写真を共有できずに残念ですが、やはり国内で見る砂丘とは規模が違っていて、すごいところに来てしまったなぁという感じでした。
そこで目にしたのが、バギー1台と2人の男性です。
↓こちらはドバイのサンドバギー体験のリンクになりますが、イメージを伝えるために貼っておきます。
その男性2人は、別にツアー観光客向けにバギーを持っていたわけではなく、完全に移動用の私物だったのですが、「そのバギーに乗らせてくれないか?」と交渉したところ、なんと乗らせてくれることに。
広大な砂漠の上を無心でバギーで駆け抜ける時間は、なかなか爽快な時間でした。
当時、バンコクの夜のスクンビット通りをバイクタクシーに乗っている時間は涼しくて快適だと感じていましたが、砂漠のバギーはまた違った感覚があります。
言葉が通じない世界で、知らない人たちとコミュニケーションしながら日本では味わえない色々な経験をさせてもらいました。
リヤドは、食べ物もイタリア料理、アジア料理、アフリカ料理やステーキハウスも多く、美味しいお店が多かった印象です。中東・アフリカ方面にもまた足を運びたいと思います。
スーツケースの形をしているリモワ工場
帰りはフランクフルト経由で帰国しましたが、ちょうど休日だったこともあり、ドイツではライン川沿いの列車に乗り約2時間揺られてケルンに向かい、リモワ工場を見学することにしました。
ライン川沿いの列車でも、川沿いの景色を楽しみながらソーセージとビールを嗜み、非常に贅沢な時間でした。
当時、かなりのリモワファンでして、今も私用のスーツケースは、フランクフルト国際空港で購入したルフトハンザとのコラボバージョンのものです。
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ケルンに到着してから、さらにバスなどを駆使してついにリモワ本社に到着。
そこで驚いたのは、数ある工場の建物の一つ一つがリモワのスーツケースの形をしていることです!
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リモワ工場の区画の一帯に、たくさんのスーツケース型工場が設置されており、ワクワクが止まりませんでした。
喜んで工場の外観の写真を撮っていると、工場の中からリモワ社員のおっちゃんが出てきてくれました。"I'm a BIG fan of RIMOWA!"と伝えると、一緒に笑顔で写真を撮ってくれました。
先日公開した記事の中でも、グローバルに展開するドイツの中小企業の紹介をしていますが、リモワもドイツの優良企業ですね。
ケルン中心街から少し離れた郊外にたくさんのスーツケース型工場があり、ここから世界でよく見るスーツケース開発が始まったことを考えると感無量でした。
私が経験してきた海外での体験の一つを共有する目的で書き始めた記事ですが、こうして文章にしていると、当時のことが徐々に鮮明に思い出されて、また海外に行きたくなってきました。笑
他にも、ドイツで飲んだホットワインやスイスのジュネーブで食べたチョコレートの話、ミャンマーのバガンで見た朝一の気球の話などたくさんあるので、また折りを見てご紹介します!
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