#328 3歳の息子と歩く。長門湯本2人旅
いかがお過ごしでしょうか。林でございます。
昨日より、3歳の息子と2人で長門湯本に2人旅で来ています。
きっかけは、木下斉さんが主催する狂犬ツアーに一度参加してみたかったのと、公民連携での集積によるまちづくりについて、実際にやっている人の生の話を聞いてみたかったこと、そしてまちづくり専門家の方が選ぶ本格的な温泉宿や飲食店を人生の中で経験しておきたかったことです。
参加は、平日を含む2泊3日となるため、3歳と1歳の子どもをどうするかとなります。
仕事の出張であればさすがに子どもを連れていくのはハードルが高いですが、自主的に参加する宿泊型勉強会なので、せめて上の子は連れていければ不在中の妻の負担は多少は下がるかなと考えました。
また、息子にはできるだけ早い段階から世の中には色んな世界があって、色んな人がいるというのを知ってもらう機会を作っていきたいので、いっそのこと一緒に連れていけないか?と。
3歳と1歳の子どもがもう少し大きくなるまで我慢するという手もありますが、そうなると5年は難しいでしょうし、自分も40代に突入しています。
自分も今は健康で体力も十分あると感じていますが、自分の身体が今後どうなるか分からないし、社会変化により「今まで当たり前に存在していたものや習慣」がいつ変わってしまうか分かりませんよね。
木下さんも「子連れでも全然大丈夫です!」と言ってくれたのと、理解ある妻も「行きたいなら行っておいで」と言ってくれたので、3歳の子どもとの2泊3日の長門湯本ツアーが実現できることになりました。
今日は、久々の子連れ旅シリーズとして、子どもとの時間を中心に書いてみたいと思います。
人生初の長門湯本温泉
まず、今回の目的地である長門湯本温泉は、山口宇部空港から車で日本海側に1時間ほど進んだ場所にある谷あいの小さな温泉郷で、約600年の歴史を持つ音信(おとずれ)川の周辺にできた温泉街です。
秋吉台など、山口県自体は神戸に住んでいた学生時代に何度か訪れたことがありますが、長門まで足を運んだのは、今回が初でした。
長門湯本は、室町時代から続いてきた温泉街で、高度成長期からバブル期にかけては年間39万人もの宿泊客を迎えていた街です。しかし、外湯「恩湯」の老朽化、観光バスによる団体ツアーの減少といった旅の嗜好の変化などにより、2014年に老舗旅館で「毛利藩の殿様湯」と呼ばれた「白木屋グランドホテル」も倒産し、衰退した温泉街の印象を強めました。
今回のツアーでは、そんな長門湯本が2014年に「長門湯本みらいプロジェクト」をはじめ、公民連携での再生の経緯について学ぶというコンテンツが含まれています。再生に携わっている第一人者の方々からの声は流石にリアリティに溢れており、これまで特に「まちづくり」ど真ん中にはそこまで大きな関心を抱いてこなかった私も引き込まれるものがありました。
この話の詳細は、また別途取り上げたいと思います。
3歳の息子と2人きりの時間を持つこと
これまでも3歳の息子と2人で東京から実家の福井まで帰ったこともありますし、普段から2人で日中出かけることもあるので、息子も私と2人でどこかに行くこと自体の抵抗感は全くないようです。
息子と2人で2泊3日ずっと一緒にいる時間を持つことは普段なかなかないので、本人は忘れてしまうかもしれませんが、むしろ私にとっては、将来に渡る思い出を作らせてもらっているなと。
家から2人で電車に乗り、1時間ちょっとかけて羽田空港に到着し、2人で飛行機に乗り色々話しながらカツサンドなどを食べるという経験。自分にとっても、山口宇部空港に来たのは初めてですし、初めての場所に親子で行ってみる経験というのは、私の人生にとっても凄く価値ある経験をさせてもらってるのを感じています。
今回空港から長門湯本に向かう車移動は、Haceさん、Kashiwaさん、ゆっきーさんという、私自身もお会いするのが初めての方々とレンタカー相乗りということで、3歳の息子にとっては多分頭の処理が追いつかないところがあるんじゃないかなと思います。
大人にとっても、普通は初めて会う人たちとレンタカー相乗りして昼飯食べて1時間一緒に過ごすのは緊張するところもあるかと思いますが、息子にとっては更によく分からない状況ですよね。
毎回人見知りして最初は固まってしまうのでいつも通りだな、と思いつつ、同席した皆さんも優しい方ばかりで、息子も別に泣いたりということもありませんでした。
Haceさん、Kashiwaさん、ゆっきーさんとの車中
Kashiwaさんもお子さんを連れて来られていたので、私にとっても更に心強く、子どもも年齢が近い人がいるということで多少安心できたんじゃないかなと思います。
皆さんお会いするのは初めてでしたが、それぞれお子さんもいらっしゃり、世代的にも近い方ばかりなので、途中うどんを食べたりしていたらあっという間に会場の大谷山荘に到着しました。
Haceさんもゆっきーさんも東京以外で自営で仕事をされており、普段身近にいない属性の人と話すのは本当に面白いなと感じます。
Haceさんは、なんと同郷の福井県出身で、9年商社勤めをした後に脱サラし、バックパッカーとして地球を2周半くらいした後に、福島県いわき市でゲストハウスを開業されたとのこと。
学生時代のバイト経験で得られた調理人スキルを活かし、ご自身が料理人としてバーまで運営されてます。本当に色んな人生があるんだなと私自身も勉強になりますし、まだ3歳の息子はチャイルドシートでスヤスヤ寝ていたけれど、今後もこういう「大人がいる場所」にも定期的に連れてきてあげたいと感じました。
今は「パパと飛行機乗るんだー!」と意気揚々としている息子、いつまで着いてきてくれるか分かりませんが。笑
「大谷山荘」を持て余す息子
今回宿泊している大谷山荘は、JAL機内誌の「SKYWARD」にも取り上げられる高級宿で、こういう機会がないと、普段ここまでのスペックは選びません。
2名部屋も広々としており、正直3歳の子どもにその価値が伝わっているかはかなり怪しいですが、それでも「きれいなまちだね〜」とテンションは上がっていました。笑
部屋にチェックインした後、セミナー形式のブリーフィングが始まったのですが、上述の通り長門湯本再生に関わる第一人者たちの話を直接聞ける機会で、やはりやってる人のリアリティある話はプライスレスだと感じました。
息子も一番前の席で、途中トイレで中抜けしたものの、頑張って1時間半一緒に時間を過ごしてくれました。本人は、何の話してるかまるで分からないと思うけど、父親の勉強に付き合ってくれてありがとうという感じです。
夕食もまるで披露宴のような感じで素晴らしく、夕食後は長門湯本の夜歩きをしたり、少しだけBarの二次会にも参加させてもらって、木下さんや他の方ともお話させてもらいました。
Barでは、木下さんの隣に息子が座っていましたが、その価値も持て余していそうです。笑
木下さんも「大人しいね!うちの子だったらもっと騒いでるよ!」と優しく接してくれて感謝でした。
息子も朝から移動、知らない大人に囲まれて疲れてそうだったので、早めに撤退。2人で夜の街歩きをして「今息子と二人でここで見ている景色を、自分は一生忘れないんだろうな」と感じた夜でした。
今週風邪がちな息子を無理させず、2日目の今日もコアに楽しみたいと思います。