#402 日常に組み込む小さなストレス3選!変化を楽しむ自分作り戦略
いかがお過ごしでしょうか。林でございます。
ジブン株式会社ビジネススクールの3限目では、「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」を題材にしながら、日常の中で意図的に小さなストレスをあえて取り込むことで、ストレス耐性を付けていく話が紹介されています。
ストレスでやられてしまうリスクを回避するだけでなく、ストレスがかかってもしなやかに受け入れるメンタルを作ることで、ストレスをリスクコントロール下に置きましょう、という考え方です。
課題図書を読んでの考察は別途まとめるとして、まずは、自分で日常の中に組み込んでいるストレスは何か?ということを振り返り、激選した3つをご紹介します。
1. 毎日3,000字の文章執筆
去年の11月から毎日3,000字執筆を続けてきていますが、これは私にとって、いい意味での小さなストレスになっています。
というのも私の場合、「今日は何を書こうか」というのを毎日直前に決めているからです。
「自分で決めること」って結構ストレスがかかる行動です。判断するのは頭を使いますし、普段の仕事においても、基本的に自分の役割はチームメンバーが「これはどうしたら良いでしょうか?」と相談が来るものに対して、その場で即決していくことです。相談に来るくらいなので「AかBかと言えば、絶対にAでしょ!」みたいな話は皆無で、AもBもそれぞれメリデメがあり、いずれを選択しても誰かの負担になったり調整をお願いしないといけない話です。決めたことに対して文句を言われることも当然あるし、その場凌ぎではその選択でいいけど、長期的に見てその選択は正しかったのか?ということをあとで自問自答してしまうこともしばしば。
「自分はこう考えるから、このように進めれば良いか?」と言ってくれる人のありがたみは、「決める側」に立つと尚更貴重に感じます。
それくらい、ストレスがかかる「自分で決める」ということを、毎朝起きて数分のうちに自分に課しているのが、この執筆作業です。
私の場合、書くネタ帳のようなものは、スマホのメモに溜めています。
普通に生活していて気になったことや感じたことがあれば、忘れないうちに一言だけメモに残しています。中には「忖度とは、オッサンがオッサンに想いを馳せる時間」のような、何を書いたらええねん!みたいなのもありますが・・笑
執筆のテーマ自体は沢山あるのですが、その日の気分によって書きたいもの、書きたくないもの、というのがあるんですよね。書けと言われれば書けるけど、すごく気持ちが乗らない、みたいなテーマだと筆が進まないので、執筆テーマからは取り下げます。
このように「自分で決める」ことは、物凄くストレスがかかりますが、自分にとっての毎日文章執筆は「決める筋トレ」みたいなものです。
「決める筋トレ」や「会話の反射力のトレーニング」みたいになっているので、仕事で1日中「決める」ことが続いても、ストレスに潰されたりすることはありません。もちろん、脳みそをずっと使っているので、1日が終わる頃どころか15時くらいには疲労困憊状態ではありますが。
文章を書くことそのものよりも、「執筆テーマを決めること」が、意図的に取り込んでいる日常の小さなストレスです。
2. 現状のレールにない仕事を作る
2つ目は、現状の延長線上では取り組むことのない仕事を定期的に生み出すことです。
最近の事例で言えば、ゼロから企画した「生成AIワークショップ」や、「ニアショア先とのコミュニケーション機会創出」みたいなものが該当します。
これは自分が飽き性だから、という理由もありますが、とにかくルーティン仕事が苦手で、「自分でなくてもできる仕事」をやっている時の自分はとにかくパフォーマンスが低いことを自覚しています。
現状の延長線上では取り組むことのない仕事は、同じチームの人にとっても初めての体験となるため、「誰もやったことがない仕事」になります。
誰もやったことがない仕事は、やり方の正解がないので、自分で暗中模索しながら小さく試して小さく失敗して軌道修正する、というFail Fastを積み重ねます。
この小さな失敗の回数が上がる、というところに小さなストレスを自分にかける要素が詰まっていて、徐々に失敗なんてどうでも良くなってくるんですね。
新しいことに取り組むには、自分にない能力を他の人にお願いして補強することも必要になってきます。「誰かに何かをお願いして断られる」みたいな経験も、最初のうちは都度凹んでいたのかもしれませんが、断られる回数が積み重なってくると段々何も気にならなくなります。
チームメンバーと話していて、「そんなの全然気にすることでないよ」と感じる小さなことに悩みを感じていることを知る機会が多いのですが、人間の経験値の差でここまで受け止め方が違うということを学ぶきっかけになっています。
先日紹介したのは、問題解決のパターンを沢山持っていたり、自分で解決のイメージが湧くものは怖くないけれど、「どうしたら良いかわからない」問題に直面した時に、人は同じ事実でもストレス度合いが変わるということです。
いきなり巨大な失敗をドカンとしてしまうと大ダメージになってしまいますが、小さな失敗を日常的にしているだけでも、一つ一つの失敗が段々気にならなくなってくるものです。
現状のレールにない仕事の魅力は、やり方を自分で決められるという裁量権が大きさや、自分が真に必要だと感じていることに取り組めるというやり甲斐の大きさだけでなく、大事には至らない小さな失敗を沢山経験できるということです。
3. インプットする情報を変える
最後は、インプットする情報を変えるということです。
音声配信のVoicyのようなプラットフォームの良さは、電車の乗り継ぎの移動中やランニング中などでも新しい話をインプットしやすく、また声がもたらす親近感からパーソナリティとの距離感が近く感じる点にあります。
一方で、耳の可処分時間には限りがあり、また親近感が湧くからこそリピートして同じ人の話を聞いてしまいやすいという側面もあり、ともすれば同じ人の話しか聞かなくなって、何となく緊張感がなくなってしまうとも感じています。
これまで聞いたことのない人の話は、「何を話すのか?」「どんな性格の人なのか?」が未知なので、どうしてもストレスがかかります。
話を聞いてみて、「あ、自分にはこの人の話し仕方は合わないな」とか「話している内容に興味がないな」と感じることもあるのですが、あえて「自分の価値観とは合致しない話」を意図的に取り組んでいくことも大切にしています。
同じ意見が集う場所に身を置いて、自分の意見が強化される、いわゆるエコーチェンバー対策という面もあるのですが、複数のコミュニティに身を置いたり、行ったことがない場所で人と話したり、普段は聞かない人の話を聞いたり、ということで「自分とは異なる意見」に遭遇しても「そんな風に見る人もいるのね」くらいで受け入れられるようになりました。
これは、日常的に意識して取り組んでいないと、どうしても偏ってしまいがちですから、今後も意識していきたいと思います。
最後に、私は食べ物の選択の場面で「小さなストレス」を与えるのが苦手です。
モスバーガーに行ったら毎回「モスバーガーセット」を頼んでしまうし、マクドナルドでは「ハンバーガー、ポテト、ナゲット、マックシェイク」になります。
次にモスやマックに行ったら、これらとは別のものを注文することをここに宣言して、今日の記事は終わりにします。