食後にすぐ歯を磨くは間違い？の科学

酸性の飲食物を摂取した後に歯を磨くと、歯が溶け出している状態のため、唾液の作用で再石灰化する前に歯が削れてしまうとされています

再石灰化が進むと、酸で溶けて弱くなった歯が再強化される。 この再石灰化の程度は30分未満では十分でなく、歯ブラシをするとすり減りやすくなる。

歯の再石灰化を促すには、歯磨きを食後30分程度経ってから行うのがよいでしょう。◎
歯の表面が溶けることを「脱灰」、溶けたエナメル質を修復することを「再石灰化」といいます。飲食後は口の中が酸性になり、唾液が中和して再石灰化するまでに約30分かかります。この期間に再度飲食物を摂取すると、歯の表面がまた溶けて脱灰が始まってしまいます。◎また、酸性の食べ物をよく口にすることでエナメル質が薄くなっている場合は、食後30分ほど時間を空けてから歯磨きをした方がよいでしょう。
ただし、お口の中の状態は人によって異なります。むし歯がある人や歯周病の人は、細菌が多い状態なので、できればすぐの歯みがきがいいとも言われています。