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伝える難しさ

今年の夏が終わった。
みなさんはどのようにお過ごしでしょうか?
僕の夏は去年とはまた違った素敵な夏を過ごせた。

素敵な夏といっても随分と大変だった気がしてる。春のツアーを通して見えたものというのが結構大きかった。
今までやらなかった事にチャレンジできる事というのは本当にありがたいなとも思う。

そういえば僕はここ数年、時期ごとに漠然とテーマを決めている。
こうしたい!や、ああしたい!を実現出来るようにそのテーマの中で条件を設けながら自由に日々を暮らすなんてことをして。
例えば、発信する時に同じ表現は使わない、演奏やパフォーマンスの中で新しい試みを1つは加える、普段やってる癖をしないように意識するなど、あらゆる角度でトライ。

今年の夏のテーマは、
「伝える努力をする」でした。

クマガイユウヤという存在はどんな人なのかというのを自分で考えた時に、周りが認識していることと自分が知ってほしいことに少しばかりギャップを感じたのがきっかけだった。

逆に言えば、自分が魅せたいと思ってやってたことが、実は伝わり辛いやり方をしていたということでもあるので、これを期に率直にいこうと。

素敵な夏といっても本当に複雑だった気がしていて、それもそう、春のツアーを通して見えたものというのが結構大きかった。今までやらなかった事にチャレンジできるというのは本当にいつになっても嬉しいものでフレッシュだ。そしてなかなかシビアだ。


この一年で、ステージにて前に出るようになった。
そもそも自分は大学に入る前、元々バンドマン志向だった。

大学に入ってビッグバンドの部活に入ったことでガラリと世界は変わって、いつしかプレイヤーになったのだけど、この時からずっとソロプロジェクトをやろうという構想だけはあった。

その後いくつかのバンドをやってみたりしたが、結果はうまくいかなかった。自分の未熟さもあった。
バンドマンになりたかった時の話はまた今度にしよう。

当時からパフォーマンスをするということに関して、ステージに立つものとしての必要性を感じていた。
そんで今年の春のツアーで眠っていたパフォーマンス魂は息を吹き返す。
僕の最近のライブを見たことがある人なら知っているだろう。

踊る!頭振る!煽る!前に出る!

ただ単純に最前でギターを弾くのは誰でも出来る。
しかしそれじゃあ自分の望むことは満足出来ない。

見に来てくれた人たちのハイライトに残る様な瞬間を残せる様に、すごいものを見たと思ってもらえる様に、これは全てフロントマンのアーティストの為でもあるし、お客さんの素晴らしい体験の為でもあるし、ほんの少しばかり自分の為であった。

そうなんだよ、少しばかりなのは自分の為ってことだけ。作ったクマガイユウヤではなく、とある一面で完全に自分らしくあること。

春のツアーではそれが始まった。2ヶ月くらいかけて回った数公演の間、ひたすら禅問答のような自問自答の日々だった。

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