伝える、についての気づき
こんにちは。
最近、勉強をして気づきがあったので、それを文章として残しておこうと思います。
何を気づいたかというと、
プレゼンテーションに関する知識は、文章を書くことや絵を描くことの参考にもなる。
という事です。
なんでそう感じたかなど、綴っていきます。
きっかけ
ここ1年くらい、仕事でプレゼンをすることが多かった。
自分が考えた「こうしたほうが良い」という事を資料化し、上司やら仕事上関係のある人に伝える。
その際に、
「話し方の問題なのかもしれないけど、何を言いたいかが分からない。」
とバッサリ切られてしまう事が多かった。
ロジック的に成立している自信があることでも、伝わらない。
もっと言えば、ロジック的に突き詰めた内容ほど、伝わらない。
こりゃもしかすると、ロジック云々ではなく「伝え方」の部分で自分に至らないところがあるのでは?
そんな仮説を立てて、自分なりに「伝え方」に関する本を数冊読んでみた。
伝えるために必要なこと
いくつかの本を読んでみて分かったのは、「伝える」という作業には、いくつか心構えがあるという事。
今回読んだ本で共通していた部分を、トピックだけ書き出してみる。
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1.伝える目的を、はっきりさせてから始める
何故その話をする必要があるのか、その話を聞いた相手にどういう行動を取ってほしいのか、明確にする必要がある。
プレゼンしなきゃしなきゃと準備をしていると、こんな当たり前のことが抜け落ちてしまう事が多い。
2.相手の立場を考え、相手の言葉で語る
相手はどんな立場の人なのか、どんなことに関心があるのか、自分は相手に何を与えられるのか。
事前にそれらを想像しておくことで、伝えたい内容を相手の言葉で語ることが出来る。
3.伝えるための準備に、ある程度労力をかける
伝えたいことを自分の言葉だけで語ると、相手は耳を閉じてしまう。
それは、酒の席で自分の話ばかりしている奴に似ている。
どんな構成で話すのがよいか、無駄な要素が話の中にないか、どう抑揚をつけて話せば相手が飽きないか、
などなど、吟味出来ることは沢山ある。
4.相手との共通基盤を意識する
人は、自分と考えの近い人の話であれば、安心して聞くことができる。
考えが違っても、自分の考えに対して理解を示してくれていれば、信頼関係を築くことができる。
信頼関係があれば、その場で語られる話は物凄く聞きやすいものになる。
相手と自分の共通部分(例えば、ある事柄に対する問題意識など)を話の前段で明確にしておくと、相手は話を聞きやすくなる。
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今までの自分は、考えたことの理屈が通っていれば、それをそのまま伝えて良いと思っていた。(専門用語の解説とかはしていたが。)
理屈が通っているのに相手がそれを理解できないなら、それは相手が悪いと思っていた。
今回勉強をしてみて、反省した部分はいくつもある。
特に「3.伝えるための準備に、ある程度労力をかける」は、全然できていなかったのではないだろうか。
反省である。
「表現」の2つの目的
さて、仕事上での自分の問題点は、何となく推測できた。
ただ、今回この場で伝えたかったのは、そこではない。
「伝え方」について調べている間、ある事をずっと感じていたのだ。
それは、
「これって、文章を書くこととか、絵を描くこととかの心構えと、すごく似てる気がする。」
という事だ。
「伝え方」についての勉強だったので、当たり前と言えばそうなのだが。
仕事上での「伝える」と、自分が趣味でやっている「表現」は、別のものだと思っていた。
それが別のものだと思っていたのは、たぶん私が趣味でやっている「表現」は、
自分の中にあるものを、自分の為に外に出す行為
であったからだと思う。
表現には
①自分と向き合うツールとしての表現
②コミュニケーションのツールとしての表現
の2つがあるように思う。
私がこれまでやっていたのは、①の方。
自分の中にある、何かモヤモヤしたものに形を与えて、その作業の中でそのモヤモヤが何なのかを考えていた。
でも、②のために文章を書く、絵を描くということも、当たり前だが世の中には存在する。
そして、表現を生業としている人たちの多くは、②をやっているんじゃないだろうか。
どっちが良いとか、悪いとかじゃない。
感情をそのまま吐露したような表現に引かれることは、これまでの人生で何度もあった。
表現の中にある「技術ではない何か」にどうしようもなく惹かれることは、誰でも経験があるんじゃないだろうか。
でも、感情のままに表現するのは、表現の片側でしかない。
その感情を俯瞰して、誰かに見てもらえるように加工して、それから表現するという伝え方もあるのだ。
私は今まで、この辺の区別が出来ていなかったように思う。
まとめ
伝え方について勉強した割にはつらつら書いてしまいましたが、まとめると
・表現には
①自分と向き合うツールとしての表現
②コミュニケーションのツールとしての表現
がある
・プレゼンテーションに関するビジネス書籍には、コミュニケーションを目的とした伝え方の基礎が書かれている
・よって、プレゼンテーションに関する知識は、文章を書くことや絵を描くことの参考にもなる。
といった感じでしょうか。
乱筆お許し下さい。
ではでは。
参考文献
今回、参考とさせて頂いた本はこちら。
ご参考まで。
「ザ・プレゼンテーション」
ナンシー・デュアルテ著
「スピーカーズ・コーチ 誰でも伝え方がうまくなる60の秘訣」
グラハム・ショー著
「話す力-英国式スキルアップ」
エマ・サージェント、ティム・フィアロン著