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都会にいたい夫と、田舎に帰りたい私が見つけた、都市と田舎の一拠点暮らし
我が家のリビングの窓からは畑が見える。
近所のフクさんというおばあちゃんが、
毎朝畑の手入れをしている姿をよく見かける。
あぁ、フクさんはえらいなぁ。私が起きてカーテンを開ける頃にはフクさんはもう畑にいるんだもの。何時に顔を洗っているんだろう。感心だなぁ。などという朝が日常である。
この辺りは畑をやっている方が多いので、
夏はきゅうりやナスなどの野菜をたくさんいただいた。
そう、ここは田舎の山奥…
じゃないんです。
東京都なんです。いちおう。
我が家は、田舎の山奥のような、しかしちょっと下に降りれば大きな街道があって車がビュンビュン走っているという、
都会と田舎がミックスされた、そんなヘンテコな場所に住んでおります。
それについて今日は書きます。
田舎に帰りたかった私と、東京にいたい夫
小学校のクラスメイトは12人だった私と、大都会池袋で生まれ育った夫。
最初から「住む場所」に求めることはかなりズレておりました。
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夫
「コンビニとかスーパーが近いほうがいいな〜。虫はきらい。仕事が続けられて、子どもたちの学校などの選択肢がある方がいいよね」
それって都会のことじゃないか!!
都会しか知らないシティおじさんがただ「都会にいたいヨォ」と言っているだけに聞こえるのだが。
続けます。
私
「自然に囲まれた暮らしがいいよぉ。窓から緑が見えてさぁ、鳥のさえずりで朝目覚めたいなァ。スーパーとかは遠くても別にいいじゃん。車があればすぐに行けるんだし〜」
私の生まれ育った地元は、山あり、海あり、そして人々がかかわり合って日々生活していたような気がする。
専門学校に行くために上京した時に、歩行者用の道路を歩いて、「障害物競走みたい」とカルチャーショックを受けたのであった。
そして
「早く地元に帰りたいなァ」といつもつぶやいてもいた。
T H E都会に馴染めない芋っ子少女A
になっていた私は、そのままおばさんになった。
おしゃれなお店より田園風景が好きだったし、美味しいイタリアンより、おばあちゃんの手料理の方が好きだった。虫とはともに生きてきたし、
コンビニやスーパーが近いということに価値はあまり感じなかった。
そんな正反対な環境で育った2人が結婚したわけだ。
結婚当初は夫の実家近くの池袋周辺で暮らし、長男もうまれ子育てをする中で
やっぱりもう少しのんびりしたところで子どもを育てないなァ
なんて思っていた。
しかし都会志向の夫は、私が「そろそろ引っ越してぇヨォ」と思っていた頃に独立し、
今から仕事をいっちょ頑張るわ!的な雰囲気だったため、
自分の地元に帰ろうなんてことが言える雰囲気でもなく、
なんかいい方法はないだべか〜〜〜。
と思っていたのだった。
*
そんなある日、友達とカフェでハワイアンパンケーキを注文したときのこと。
パンケーキの上にはクリームとフルーツがたくさんのっていて、店内も店員さんもハワイアンな感じ。
パンケーキは甘すぎず美味しくて
「あ〜まるでハワイにいるみたいだね」
と友人が言った。
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私はクリームうめ〜!とクリームをベロベロ舐めながら、その一言でハッとした。
そ、それだぁぁぁぁ!!!
そうか。
ここはハワイじゃないけれど、ハワイな食べ物や飲み物、ゆったりした店内の空間、店員さんの服装や雰囲気で、まるでハワイ!と思わせる空気を感じることができる。
ハワイ感はハワイに行かなくてもできるのか。
てことは田舎暮らしもきっとそう!!
東京の中で田舎感を探すべし
ハワイアンパンケーキ事件が起こってから(事件じゃないけど)
私は東京の中で田舎っぽい暮らしができそうな場所を探そうという思考に転換した。
何も今、波乗り真っ最中の夫に、仕事を辞めたまえ!!と説得してまで地元に帰らなくても、きっとその理想に近い暮らしはできるのでねぇべか。
という考えだった。
そんなときに、何のきっかけだったか、今の街に訪れる機会があり、
「おや?ココはオラの田舎みてぁな場所じゃねぇべか。ここら辺に引っ越すべぇ。」
と直感的に思い、夫も、仕事にあまり支障がない場所であったため、長男の小学校入学直前に、都心から郊外へ引っ越したのであった。
東京の中に田舎はたくさんあった
今の街に住んでから、東京都にも田舎と同じような里山や、田園風景がたくさんあるのだということがわかった。
都心に住んでるとなかなかわからないけど、ちょっと移動するだけで、こんな豊かな風景が広がってるなんて!!
と、感動し、さらには、田園風景から一瞬で大きな街になったり、ビュンビュン車が走っているという、ミスマッチな風景に、なんだかヘンテコでおもしろい場所だなァと思うようになった。
それは遠い山奥の田舎から、大都市東京までを瞬間移動しているような不思議な感覚だった。
都市と田舎のハーフ&ハーフな暮らし
そんな感じで、都市と田舎のハーフ&ハーフ的な暮らしを送っている。
東京都にしてはなかなか不便な場所なので、若い人があまりいないのだけど、ご近所さんと助け合いながら暮らせている。
田舎よりディープではないし、なんちゃって。な感じではあるけれど、ディープな田舎暮らしに自信がない人は、まず郊外の方でなんちゃって田舎暮らしをしてみるのもけっこうおすすめですよ
おしまい