見出し画像

本の感想の文

ちょっと感想文なんか書いてみましょうかね。
書くのはこれ。

故山際淳司さんの『海へ、ボブスレー』。

読書感想文ではありません。なぜなら購入したばかりで殆どまだ読めていないから。

これは買って、自分の手元にこの本があり、実際に手にしたことと、ちょろっと読んだだけの感想の文となります。感想の文。

本を手にとった時に、ときめきを感じたことってありませんか?大抵はその本の内容によって埋もれ、流されてしまうものだけれど、読み進める前の今の状態の感想を残したいと思います。

なのでこの投稿における本書のネタバレは100%ありません。安心して読みすすめて頂いて結構です。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

山際淳司さんの代表作品としては、『スローカーブを、もう一球』だと思います。書店で置かれているとしたら大抵この作品ですし、代表作であるからこそ、BOOK・OFFの“や行”ではよく見かけました。最近はさすがに少なくなってきましたが。

自分の投稿のタイトルを見返していて、タイトルに“、”が多くあると感じていましたが、よくよく考えるとこの作品タイトルの影響もあるのかもしれません。『海へ、ボブスレー』も入ってますね。

『スローカーブを、もう一球』は綿密な取材のもと書かれた文章であり、淡々としているもののどこか暖かみを感じるものでした。ノンフィクション作品としても大変優れたものだと思っています。

山際さんの作品はどれも古いものになってしまうので、古本屋などをみかけたら小まめにチェックしています。大抵見馴れた作品しか見かけなくなっていたのですが、『海へ、ボブスレー』は初めて見つけました。ここで逃したらもう会えないと思い迷わず購入。

『海へ、ボブスレー』はフィクション作品です。山際さんの作品でフィクション作品というのは目立たないものの無いわけではありません。『ゴルファーは眠れない』や『タッチ・タッチ・ダウン』などなど。その作風は、もの凄い事件が起こるわけでもなく、どちらかと言うと落ち着いた感じで、ごくありふれた日常における変化を描いたものです。

ちょっと読むと、確かに山際さんの文章なのだけれど、なんかちょっとテンポが違うな、という印象を受けました。これ、いつ出版されたんだろうか。

1987年、33年前に出たのか。
あれ?そうなのか。“スローカーブ ”よりもちょっと後に出たのか。てっきりもっと前に出ていたのかと思っていました。

ノンフィクションが評価された作家のフィクション作品とはどんなものなのかというのも気になるけれど、その時代にどんな文章を書いていたのかというのも興味があります。

今のところ数ページ読んだだけでは時代背景を感じるものの、古臭さはないようす。表現方法の方はフィクションよりかは少し表現に捻りがあるように思います。

その捻りが何か文章の違和感と感じ、もっと初期の頃の作品なのかなと誤認した要因なのかなと思うのですが、難しいことは分かりません。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

手に取り、裏を向けると、

短編4つの内、最初の作品のあらすじが裏表紙にあります。

バーコードが無く、定価が直接印字されているのも時代を感じていいですね。もし、この本を手にとって、作者が誰か分からない状態でこのあらすじを読んだとしたら、定価400円で買うかどうか。ちょっと自分に問いかけます。

うん、多分買わないと思います。
歯科医×ボブスレー×レストラン=?

確かに“?”と思うのですが、好奇心や期待感のいい意味での“?”ではなく、何かまずいものを見たときの“?”が頭の上に生えるのが想像つきます。山際さんの未読の作品であるから400円の価値を感じますし、

山際淳司×ボブスレー=!!!?

と、山際さんとスポーツ、それもマイナー競技となれば400円はお買い得感すらあります。本当にボブスレーが関わってくるのか、物語においてボブスレーでなければならなかったのか?話の根幹には関わってこないんじゃないかなぁと少し予想しています。

ボブスレーをテーマにした作品と言うと、コメディー映画の『クール・ランニング』のイメージが強いです。(ジャマイカ人がオリンピック出場の夢を果たすため、冬季五輪に挑戦する話)
あとは、『下町ボブスレー』でしょうか。
これらはしっかりとボブスレーが関わってくる内容ですが、この短編はどうだろう。なかなか馴染みのない競技なので、過度な期待はないものの関わり具合が気になります。

さて、今日は久々に時間にゆとりがあるので、ドーナツでもかじって読み進めようと思います。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?