友達と絶交した理由
トリガー警告:DV、暴力的な言葉
Jane Doeと出会ったのは、九年前。
ジェーンは否定的でニヒリスティックと言える。いつもそうだった。
ライティンググループで出会ったのだ。彼女はもちろんホラーに夢中。お互いに、ライティングが好きだったので、早く友達になれた。恋愛関係ではなかったけど、ライティングの仲間として進めた。他にいろいろ助けてくれた、助けてあげて、年々と絆を深めた。
それで、ジェーンはPTSDだった。
子供の時、DVの被害を受けて、全て知ってるわけないけど、恐ろしい目に遭ったということだ。今でもいろいろなコンプレックスを患って、気の毒に思っていた。たまたま、相談に乗ってあげたけど、トラウマというものはなかなか消せないものだと分かって、辛抱高くするように意識して、出来る限り力になれるように励ました。話して応援して一緒にふざけた。それは、最低限の同情だと思うけど。
PTSDって複雑な病だと、ところどころ読んだ。記事とかブログとか、noteでも患っている方のポストを読ませていただいた。調べて、もっと詳しくもっと深く知識を詰めようと考えた。
PTSDは個人的な差があるとよく書いてある。
パニックになる
無言になってフリーズする
そして、攻撃的になる人もいる。
ジェーンは最後のタイプだ。
会ってから、たまに誰かと殴り合いしたことがあった。初めは、仕方ないことだと思った。この人は、深い傷を負っているから、時々爆発するだろうしか思わなかった。僕に対してはこういう行動を取らなくて、いつも優しくしてくれた。
そして、この6か月に3回こういう事件を起こした。電車でどうなこうので、ケンカに巻き込まれた。いつも、ジェーンは自分が被害者だという風に話した。
2回目で違和感が感じてきた。いくらPTSDだと言っても、こんな頻繁に殴り合うのは変だと思った。
そして、段々と図々しくなってきた。
この3回目の事件は、年齢で頭の病気な女性と戦ったという話し。
この事件について、話し合ったけど、ジェーンは反省力はゼロ。
相手のせいだ。
自分はなにも悪いことしてない。
もっと強く攻撃できたけど、それは辞めた。だから、自分が善人じゃない?
あんたに、いっぱい優しくしてたんだし、忘れてくれよ。
また、ジェーンは、「もっとひどい目に遭わせることもできた。彼らを殺すこともできた。そうしたほうがいいの?」
僕は、誰かを少し傷つけるか、たくさん傷つけるかの二者択一ではないことを指摘しました。他の選択肢もあった筈だ。
本人が何を言ったか正確には覚えていないけど、ジェーンは非常に興奮し、怒ってきた。
会話のある時点で、ジェーンは私の目を見て言った
「私だったら殺人を犯すことができるよ」
この発言を聞いたのはこれで二回目だ。別の日、ランチで会ったときも、ジェーンは同じことを言った。そして、こう付け加えた
「冗談じゃないからね」
この発言は直接僕に向けた脅かしではなかったかもしれないけど、それにしても危険性な感じてきた。僕が彼女に攻撃を受けることはないだろうということを全く示していなかった。
私は、今後、物理的な力の行使を思いとどまらせるために、別のアプローチで、ジェーンが法律に引っかかる可能性があることを指摘しました。するとジェーンは、
「私は小柄な女性だから、法的なトラブルは避けられる」
と言い返しました。あと、
「みんな私を脅威だとは思わないよ」
と反論しました。
さらに、ジェーンは、自分は 「知的」であり、
「私は誰よりも感情的に知的な人間である から、殺人から逃れられる」
ジェーンは「私だったら、人を殺すことできるよ」と二回目、僕に言った。
これは、全く加害者のセリフだ。これが、虐待連鎖ではないかと思った。
(後で調べましたけど、DVの被害者は大人になって虐待を起こす鳴る人は少数派です)
僕にしては、友達と絶交するのは恋人と別れることと同じぐらい心痛い。でも、ジェーンとはもう関係を続けることは無理だ。PTSDとうつ病もあるそうで、本当に可哀そうだけど、それを人と殴り合いする言い訳にはならない。そして、女性だから人を殴っていいなんかは不条理だ。
本当に心細いけど、もうジェーンとは絶交するしかない。メッセージはもう無視して、ブロックするかどうかは決めてないけど、かなりもうこの人と話さないことを腹で決めた。
続けてしても、先にどうなるか予想するのに難くない。今度は、私が殴られるのではないか。
だから、こう決めた。もうジェーンとは近づかない。心重いけど、この選択しかないと思った。「さようなら」も言わずに、元友達と別れた。なにも言わず絶交するのは少し悔しいけど、もう僕の話を聞かないから、なに言っても無駄だと思う。無言で別れる方が、気持ちが伝わる感じもする。これほど精神状態が悪化すると、皆が遠ざけるよ。そう伝えるにはなにも言わないほうがましだ。
これは怖い目に遭った話だけど、書いていると悲しみが寄ってくる。
さようなら、Jane Doe。
一人にしちゃうけど、ひとりで頑張って、元気を取り戻してね。
直接言えないから、ここで書くことにした。
PS―Jane Doeは本名ではありません。
PS―先日、投稿した短編小説『A Murder in Shinjuku』でジェーンと似たような登場人物が現れたと思う人がいるかもしれませんが、この話しと無関係です。その作品は丸っきりフィクションで、現実を原則していません。私は、ルールとして、自分以外は知っている人を物語の中で描くことはしません。
最後まで読んでくれて、ありがとうございます。早く仕上げたもので、拙い文書になりまして、吐け出したかったことで、急いでアップしました。
カバーはマーク・ロスコの『赤』という有名な作品を借りました。