計画的偶発生を狙え!バタフライ出版
出版して何が変わった?
大野:前からちょこちょこ言ってる、木村くんが行ったAAAIってのは何なの?
木村:今年の3月にスタンフォード大学で開催された、AIに関する国際シンポジウムでさ。AI研究者とかエンジニアはもちろん、心理学者とかDNA解析してる人とか色んな専門人が集まって、これからのAIについてディスカッションするんだよ。日本でこういうテーマでイベントすると、技術畑の人しか集まらないテクニカルな会になるか、AIって言葉だけタイトルに付いてるファッションAIなイベントになるけど。笑。色んなバックグラウンドを持ってる人が対等にディスカッションするのはさすがアメリカというか、さすがスタンフォード大学というかって思ったね。
大野:なんでそんな会に木村くんが呼ばれたの。笑。学者だっけ?
木村:いやいや学者じゃないよ!笑。AAAIの中に『人工知能開発のために認知バイアスを理解する』ってセッションがあったのね。( 原題:Beyond Machine Intelligence: Understanding Cognitive Bias and Humanity for Well-being AI )おれが書いた本が『思考バイアス』について書いてあって、思考バイアスと認知バイアスを絡めて話をするってことでゲストスピーカーで呼んでもらったよ。
大野:本を書いただけで?そんなことある??飛躍しすぎでしょ。笑
木村:いやまあこれはさすがにちょっと特殊だなとは自分でも思うけど。笑。いきさつを話すと、本を書いてるとさ、誰かと会ったときとかに「いま〇〇についての本を書いてるんですよ。」って話をするじゃない。近況報告なり自己紹介なりでさ。そうすると話してる中で「こういう人がいるんだけど知ってる?」とか「知り合いの誰々さんと話し合うかも」とか、人を紹介してくれたり情報を教えてくれたりしたんだよね。
大野:出版する前からか。すごいね。おれも色々と美術展イベント主催したり、奨学金機構作ったりしてるけど、そうすると人を紹介してもらえること多いからわかるな。何か行動してるとさ、人って応援してくれるよね。
木村:そうね!おれは紹介してもらったのは大学の教授とか、同じように企画職のプロデューサーさんとかが多かったかな。何に興味がって、どういうことをしてる人か説明しやすいと、紹介もしやすいんだと思う。んでおれの書いた『思考バイアス』なんて超絶説明しにくいんだけど、それが思考バイアスについて『本を書いてる人』になるんだよ。『テーマそのもの』から、『本を書いてる人』に変わる。
大野:うんうん。
木村:そうすると一気に紹介しやすくなるみたいで、人に理解されにくい、説明しにくいことやってる人ほど本書いたらいいんじゃないかな。
大野:会った人とはそのあと、何かに繋がったりとかしたの?
木村:そもそもまず、『本を書いてる』で興味を持ってくれる人、会ってくれる人って、その人自身が普段から本読んでる人が多いんだよね。ググれば何でもわかると思ってる人も多い時代に、情報に対してお金を払うことをしてる人。だから極端な話、知的で向上心のある人ばっかりで、普段の出会いとかよりも断然素敵な人が多かった。
大野:それいいね。出会えばいいってわけじゃないもんね、人って。タイミングとか相性もあるしさ。同じ人に会うにしても、出会い方もあるだろうし。
木村:めちゃ大事だと思うよー、あんま言う人いないけど。それでそのあとの話でいうと、仕事はしやすくなったよ。笑。例えば来月は大学で講義するんだけど、それも『本を書いた』→『スタンフォード大学に呼ばれた』→『うちの大学でもやりましょう』の流れだったからさ。
大野:その順番でいうとラスボスをまず倒したみたいな感じだね。笑。前に言ってた、まさにバタフライ効果だね。出版によるバタフライ効果。
木村:バタフライ出版だね!計画的に偶然を呼び起こす。イメージとしては、ドミノ倒しみたいなものだと思う。何はともあれまず最初の1つ目を倒す必要があって、何者でもないときってこの1つ目が難しい。出版はこの1つ目のドミノを倒すことになると思うんだ。
第2回目『AI時代の出版ゼミ』開催がいよいよ明日6月29日に迫りました。
ひとまず連載はこれで終了です。ご愛読ありがとうございました。
参加受付はまだ受け付けておりますので、みなさまのご参加お待ちしております。
※2018年7月4日追記 第2回『AI時代の出版ゼミ』のイベントレポートです。
第2回AI時代の出版ゼミ、会場予約トラブルからスタートしたけど、振り返ればめちゃめちゃいいゼミだった。
お知らせ
8月19日(日)16:00〜18:00に【入門編】AI時代の出版ゼミ 『つくる人の武器』としての出版講座を渋谷で開催します。
詳細はこちら👉 https://aipublish.peatix.com/
イベントページはこちら👉https://www.facebook.com/events/205068223534630/?notif_t=plan_user_associated¬if_id=1533914736234533
【イベント概要】
AI時代の出版ゼミ 『つくる人の武器』としての出版講座
AI時代に力を持つのは、自らの感性、美学、哲学を技術を駆使して形にする “つくり出す人” です。
☝️第2回より「一芸払い」をはじめました。詳細は料金欄をご確認ください。
データやルールがあるものや、そこから導き出せる『正解があるもの』はAIに任せればいい。データやルールのない『感性を元にした、正解のないものをつくり出す人』が活躍していくこれからの時代。
そんな時代に活躍する、アーティスト、デザイナー、パフォーマー、カメラマン。はたまた、料理人やパティシエ、ライターや作家、映画監督に作曲家。そんなアイディアと技術を駆使して『つくる人』たちにとって『著書』は武器になります。
そんなAI時代に向けて、『つくる人の武器』としての出版講座を開催します。
例えばアーティストなら作品の説明や制作過程をまとめた著書をポートフォリできるのはもちろん、展覧会のグッズとして販売したり、それらをテキストに初心者向けの絵描き講座をすることもできる。
例えばパフォーマーなら自分のパフォーマンス動画を電子書籍にリンクさせて、
写真と動画と文章で作品を紹介することもできる。
しかもアマゾンの自己出版サービスを使えば、スマホだけで電子書籍もペーパーブックも出版することができる。どちらも1冊から販売できるから、何冊以上売らないといけないというノルマもなければ、初期費用も無料でリスクもありません。
ゼミ中には目次作りのノウハウを教えるだけでなく、どのような切り口で本にすればヒットする内容になるかの個別相談を行います。同じく出版に向けて努力するクリエイターの仲間ができるのも大きな魅力です。
■対象人物
・『つくり出すこと』をしているすべての社会人、学生
・独自の技術や作品を持つクリエイター
・自分のノウハウを体系化させたい人
・電子書籍やペーパーブックで出版したい人
・ニッチな言語や技術を極めている人(初回ではアラビア語の詩集の出版を目指している方も来ました)
■場所
くるくる Global Hub(JR渋谷駅から徒歩5分)
■料金
・一般5,000円/学生3,000円
・【一芸払い】一般2,500円/学生1,500円(50%OFF!)
※一芸払いとは:AI時代の出版ゼミでは、アーティスト・デザイナー・クリエイター・ダンサー・カメラマン・パティシエ・ライターなど、何かを『つくりり出す』人を応援しています。そのような人向けに、通常料金の半額をそれぞれの『一芸』で支払うコースを用意しました。アーティストの方でしたら作品1点を参加費の代わりに提供いただき、パフォーマーの方はゼミの休憩時間でパフォーマンスを披露していただき、カメラマンの方でしたらゼミ中の撮影をしていただくなど、その方の『一芸』を提供していただくことで、参加費の半額とするコースです。
一芸払いは各回10名までなので、お早めにお申し込みください。
もし「私のこれは一芸払い可能なのだろうか」など質問がありましたら、FacebookもしくはPeatixからお気軽にお問い合わせください。
詳細はコチラ 『一芸払い、始まる』
■お申込み方法
peatixにて6月29日、もしくは7月13日のチケットをお申し込みください。
詳細はこちら👉 http://aipublishing.peatix.com
※Facebookで参加ボタンを押すだけではお申し込みにはなりません
参考note記事
・アーティストよ筆を取れ。出版は爆発だ。
・スマホがあれば出版できる
・10冊売れると10.000円。電子書籍の印税の話