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3日目のこんぺいとう
こんぺいとうのあの独特な形の特徴でもある“いがいが(角)”ができるまで3日ほどかかるらしい。
そこからさらに10日以上かけて普段見かけるサイズのこんぺいとうができる。
その間、こんぺいとうに熱を与えながら糖蜜をかけて全体をかき混ぜる。
1日10時間ほどその作業が行われて最低2週間。
大きいものだと1ヶ月。
職人さんはこんぺいとうを作っているのではなく、「育てている」と言っていた。
まさしくその通りの想いが込められているのであろう。
なんとなく“こんぺいとう”というワードが思い浮かんだので調べてみたら、職人さんのかける情熱的な想いにほろろとしてしまった。
カラフルでキラキラしたお星さまのようなこんぺいとう。
口にいれるとサクッとした独自の食感。
溶けてすぐに消えてしまうけど、甘さが残る。
なんとなく今の自分は3日目のちょっとイガ(角)ができたくらいのこんぺいとうかなと思った。
個性が少しだけ現れ始めたこんぺいとう。
完成系には程遠い。
だけどまだどんな一粒になるか、わからないから面白い。
そんな気持ちで今日も少しずつそれぞれの方向へ歩んでいけたら。