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サンタクロースになるために

多くのこどもたちの憧れの存在。
恰幅の良い体格に、真っ白でふわふわの長い長いひげ。
真っ赤な服に身を包み、真っ赤な帽子を被る。豪快な笑い声。
その名もサンタクロース。
相方はトナカイのルドルフ。


わたしは「サンタクロースは実在する」として育てられた。
小さな頃は信じていたし、わたしは長女であるため兄弟からの暴露などもなかった。
小学校高学年になったくらいだろうか。
「サンタクロースはいるよ。でもね、サンタさんが行くのは恵まれない子供たちのところ。Yuuuのところには来ないんだよ。Yuuuは生活に困ってないでしょ?だから代わりにお父さんとお母さんがプレゼントをあげるね。」
そう母に言われた記憶がある。
その時に点いていたテレビでは、フィンランドのサンタクロースの映像が流れていた。

きっと高学年になったわたしに何かを察知した母は
そう説明してくれたのだろう。

わたしはそれをすんなり受け入れられた。
そうか。そういうことか。
サンタさんはいる。テレビにも映っているし。
いつも雪の降るようなすごく遠い国にいるのだし、困っている子のところに行くだけでサンタさんは忙しいのだろうし。だってクリスマスって一日しかないもんね。
うちには来なくても大丈夫。

きっとプレゼントは変わらずにもらえたから、そう思えたのだと思う。

わたしは、わが家に来ていたサンタクロースの正体に幻滅することもなく
夢を打ち砕かれたわけでもなく。
母が教えてくれたその”真実”がかなり事実に近いものだったので、自然に受け入れたまま今に至る。


あれから約30年。
わたしが子供たちに伝える番がやってきた。

うちのこども達は信じているのかどうか。


次男は去年「サンタさんっていないんやで!」と突然言い出し、かなりとまどった。
幼稚園の誰かから聞いたらしく、
え。めっちゃ早くない?まだ夢見ててー!と思ったわたしは
「何それー。誰かが言ってたの?」と質問してみたが
次男はそれほど気にしていないらしく、言いっ放しで。突然投下されたその発言はすぐに次の話題に流されてしまった。
その後その話題になることもなく、いつも通りプレゼントをもらい、なんの疑問もなく今年もプレゼントを考えている。


長男には去年「サンタさんってママが変身してるの?」という、不思議な質問をされた。
「変身?!」予想外過ぎた質問にわたしは
「変身ってどうやって?こうやって?ぶんぶんって??」と笑いながら体を大きくするジェスチャーをしたわたしに長男は「ええー!」と笑い、それもそのまま話が流れた。
その返事でうまくごまかせたのか、そのときは分からなかったのだが
先日、「サンタさんって本当はパパとママなんやで!」と突然言われた。
不意打ちで、しかも次男がいる前で言うので
わたしは冷静に「何言ってるの」と返してしまった。

友達から聞くこともあるだろうし
そろそろ限界かな。。
でも次男にはまだ夢見させてあげたいから、長男にだけこっそり伝えるべきか。
わたしのときのように、“真実”を。

わたしがサンタクロースになってから8年ほど。
サンタクロースを全うすべく毎年画策していたが
今年、どうするか検討中である。



わが家の子供たちが大好きな絵本。
100にんのサンタクロース。
谷口智則。
わたしもこの絵本は大好き。絵もかなり好み。


そして以前、たまたま訪れた先に
このサンタクロースたちに出会いました。♡
100にんのサンタクロースプロジェクトというものがあるそうです。

ちょうちょサンタ
たんていサンタと、トランプサンタ
そぼくサンタ



どのサンタもめっちゃかわいい!!!!!
かわいすぎるっっっ!♡
全員に出逢いたい。いつかサンタめぐりしてコンプリートしたい野望が出来ました。


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