ドスちゃん

ここを私の人生における罪と罰を独白する場とします。

ドスちゃん

ここを私の人生における罪と罰を独白する場とします。

最近の記事

いうとーり

楽しいすか。 清々しいっすか。 せいせいして、すっきりして、幸せっすか。 ええー、そうですか。 そらぁよかった。 よかったよかった。 なにもかも、正解。君のいうとーり。

    • 今度は

      大きなイオンはないけれど 小さい映画館も、いい感じの古本屋もなんと2個以上はある。 大きい神社もある。 飲み屋なんて捨てるほどあるし、夜は静かで改造バイクの音は聞こえない。 黄色い落ち葉が綺麗な中杉通りには、夜中に酔っ払って食べたくなりそうな濃厚背脂味噌ラーメンなどもいう物もあった。 駅前は24時間やっている西友があるし、区役所だって近い。 今度は二人で阿佐ヶ谷に住もう。 俺が守るから。 俺が毎日楽しませるから。 友達みんなに紹介してたまに二人で友達に会いに行く。 休日は散

      • 低俗

        17歳から21歳まで4年半付き合ったさきちゃんという彼女がいた。 さきちゃんは初めての女をくれた。 そして初めての血の繋がらない母であり、初めてにしては確信的に最後に帰る海であった。 思えば私の人生が、水のように低きに流れて行くようになったのは、実家に逃げ帰ったさきちゃんを説得し繋ぎ止めておく事ができなかった時からだろう。 それから33歳になるこの歳まで、誰と付き合い愛を交わし合ったとしても、さきちゃんが写った写真を呪いの人形のように隠し持っていた。 捨てられずにいたのではな

        • 習性

          女は最後に捨ててやったと、したり顔をしているのだろうが、私からしてみれば意地も仁義も持ち合わせない自己決断能力の欠如した人間が最後に必ず取る安易な習性のような物で、 私は、私を守る!だの、 私の!素晴らしき人生!だの、 女の!女の為の!だの、 意気高々と自分に言い聞かせているのであろうが、そんな物はむしろ常に一人の人生に離れる事無くある訳だし、 普段の生活で自分がどんなに流されるまま、言われるがままにしか生きてこなかったという事には立ち直らずに最後に純然たる被害者面をできるの

          えんぴつ

          嘘つきは一生嘘をついて生きていく。 嘘つきの線を顔中にひいて、 取り繕って装って、隠していなして逃げ惑って 焦ったり安堵したりを繰り返してそのうち生きている事に疲れた消しゴムのカスだけ集めた顔になる。 木曜日から月曜日までの5日間、朝8時半に起きて中目黒まで行く。 死にたい体を引きずって、いや、死にたい脳みそを引きずって。 身体は至って健康であるからややこしい。 10時に出勤してショップの掃除をし、11時からデッサンを開始する。 私は今タトゥーショップで見習いをやっている

          浄化

          昔のセフレと会った。 十年ぶりくらいの。 年取って綺麗になってるかなぁと思ったらあんまり綺麗になっていなかった。 ヤリマンはヤリマンの年の取り方をする。 手首に傷跡がたくさんあった。 俺も同じように嘘つきの階段を下って来ただけの顔をしているのだろう。 ホテルの打診を断られた。 内心ホッとしていた。 寂しさよりもまた一つ階段を降りてしまうのかもしれないのが怖かった。 けだものの魂、人間の魂 どちらにもなれないゴミクズの魂

          さむ

          聞いてほしい事いっぱいあるよ

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          そうやって生きてきたし、これからもそうやって生きて行くつもりだろう。 お前は他人を不幸にするし。おれも不幸にする。 勝ち誇った顔をして同情してくれる人間に開き直っているんだろう。 頭の中で、クソ忌々しい鼻の下を伸ばした同情男に甘えてる薄汚えお前の姿が見える。 さて、いつまでもつのか見ものだな。 俺も何も強くない。 俺は毎日電車に乗りながら自転車に乗りながらお前を探す。 いつか見つけ出して殺してやる。 今死ぬか、俺と不幸になるか選ばせてやる。 俺はお前を不幸にする。必ずする。

          7月30日

          7月30日(日) ねじさんとのツーマンを予定していた日だ。何もなければ、友達、彼女、先輩の前で歌い多少ちやほやされる予定だった日だ。こうなってしまってはそれどころではないのだが、申し訳ない気持ちだ。 昨夜は眠れず、今朝は憂鬱な気分で目覚めた。人生に価値を見出せない気分。朝日はやたらとキレイに差し込んでいた。掃除機をかけて点呼を待つ。呼吸を整える。2016年に出た長友のヨガ本を借りて読んでいたのでそれの真似をする。呼吸に意識を集中させる。難しい。 朝食を食べ本を読む。養老孟司の

          7月29日

          7月29日(土) 昨夜は地検に行って疲れていた事もあり、わりかしよく眠れた。 外は晴れているが、土日は外気に触れる機会がない。 建物内の中庭のようなほとんど喫煙所みたいなスペースが唯一の外気に触れられる場所だ。と言っても日陰だが。 朝食の後15分ほどその場所で佇んだりヒゲを剃ったり爪を切る事ができる。 『運動の時間』と呼ばれている。 便所サンダルで運動もクソもあるかい。 と毎回思うがその運動の時間が土日は実施されないのだった。 朝からとても憂鬱だった。憂鬱ではない時間などない

          7月28日

          7月28日 地検に行った。帰りは18時頃ついた。長く辛かった。地検のパンは美味しい。ヤンキークソガキがかまして来てうざかった。 審尋書が届いた。自分が覚えていない事もあったので相手の供述が読めてよかった。 が本当に疲れた。勘弁してほしい。と思ったが、相手はもっと思っているだろう。 高円寺から出る覚悟はできている。 何も話すことができない相手は俺の残像に苦しみ恐れながら生活している。そうなる事を望んだ自分もいるしかわいそうだと思う自分もいる。こんな子悪党など恐れるに足らず、えー

          留置所日記/7月24〜27日

          7月24日 裁判所、18時頃戻る、眠れずに2時、勾留を決める裁判は多くの人を捌くために淡々と早口で進められてあっという間だった。 7月25日 初の一日何もない。朝刊の面白さに気づいた。朝、ねりもの。パン固い。寝れない。夜中歩いて詩を読んだ。弁護士が来た。 7月26日 吉本興業の大崎さんの本が面白かった。お祭りの音が聞こえた。ねりもの。夜、変な魚フライ。朝刊の教育欄を見て自分の情けなさに泣く。 7月27日 友達が初めて面会に来てくれた。弁護士がバイト先に連絡してくれたから

          留置所日記/7月24〜27日

          留置所日記②続き

          そうこうしているうちに正午の昼食の時間になった。 コッペパン2個と小指みたいなプロセスチーズ一つ、いちごジャム、マーガリン、白湯だった。 手錠をかけられたままなのでとても食べづらかった。ジャムを一滴床に落とした。 ムシャムシャと食べ終わってまた無言の無限のシンキングタイムが始まってとうとうケツが痛くなってきた頃、遠くの檻からゴニョゴニョとジジイの声が聞こえてきた。 文句を言ってる感じだな、と思った次の瞬間、『黙れと言ってるだろうがぁー!!』と刑務官の低く恐ろしい罵声が響き渡っ

          留置所日記②続き

          留置所日記②7.23

          7月23日 朝6時半起床。 目が覚めるといつのまにか朝になっていて、俺は恐ろしい籠の中にまだいた。 1番さんは自分の布団をたたんでその上に座って静かに佇んでいた。 飛び起きて真似をして布団をたたみ終わった時、鉄格子の扉が開けられそれぞれ自分の布団を別の部屋へしまいに行った。 そこから戻ると部屋の入り口に掃除機と、雑巾とブラシが入れられたバケツが置かれていた。 1番さんは掃除機を取ると僕にはバケツを持たせた。トイレ掃除のやり方を口頭で一通り教えてもらいやってみたが、裸眼のままだ

          留置所日記②7.23

          留置所日記①続き

          暗黒の夜を永遠に眠れずに過ごしていた頃、 布団から手を伸ばして鉄格子に触れてみた。 縦と横に太い格子状の鉄の棒が走っていて、その上からもっと目が細かいステンレスの網が張られていた。 その網に触れてみてどこかで見た事があると思った。 それは焼き肉屋の網だった。 同居人と行った中野の焼肉屋を思い出した。 酒が飲めない同居人と、肉で酒が飲みたい僕とでは食事にかける時間が違っていた。 定食屋感覚でパクパクと食べ進めるのが気に食わなく、それをあらかじめ僕に指摘されていた同居人は気を

          留置所日記①続き

          留置所日記

          7月22日、午前1時頃 ステンレスの机が真ん中にあり、大人二人がそれを囲めばいっぱいになるような灰色の狭い取調室で担当刑事とチープなワープロを目の前にその日あった事やそこに至るまでのあらゆる事を何度も話した。 余りにも同じ話ばかりさせられるので何かの時間稼ぎでもしているのかと思った。 途中、狭い部屋の空気に気分が悪くなり外の空気を吸いに出ることになった。 真っ暗な夏空は生ぬるくて親近感のある優しい空に思えた。 この時、朝には身柄を解放され、また一人きりの愛すべき怠惰と虚栄

          留置所日記