介護疲れを10倍にする存在。
理学療法士として働いており、仕事の関係上、介護疲れを患っているご家族と接することが多々あります。
「家族の介護を行いながら生活をする」
ということがいかに大変か、ということは、実際に行っている人にしか真の意味では分からないでしょう。
どんなことでも、本や文献、情報で模擬体験はできたとしても、頭だけでなく、心から理解するには自身が経験するしかないと思っています。
もちろん、家族の介護をすることは辛いことだけではありません。
家族の絆が深まったり、恩を返すことができて嬉しいという方もいます。
家族という存在は、どんなに疎遠であろうと、自身に影響を及ぼします。それが家族というものです。
家族の介護を行い、いっぱいいっぱいになっている方々が多くいます。
相談できる相手や、理解してくれる人、協力者が周りにいる場合は、乗り越えることができます。
しかし、
自分は介護に携わっていない、協力もしていないのに、主介護者に文句や綺麗事ばかりを言ってしまう人がいます。
これは、介護者のストレスや疲労感を10倍にします。それ以上かもしれません。
申し訳ないですが、ときどき手伝う程度でごちゃごちゃ言ってはいけません。
「あなたの言い方はきついのよ。もっと優しく言わないと。」
「私が来たときは、お母さん笑顔ですよ。接し方を考えるといいんじゃないですか?」
などなど。。。。
たまーーーーに来て、優しくすることは誰でもできます。
たまーーーに手伝って、素晴らしい介護をすることも、結構簡単です。
いつまで続くか分からない中、自分の人生の時間を削って、一生懸命、家族の介護をしているのです。
いつも、いつも、いつも、いつも、一生懸命介護をしていたら、口が悪くなることもあります。辛く当たってしまうこともあります。
だって人間ですもん。
人はそんなに強くないのです。
意地悪なことを言ってしまっても、辛く当たってしまっても、その人が介護をしてくれているのです。
だから、たまーーーに手伝いに来る人が主介護者のことを悪く言ってほしくないのです。
正直なところ、正論や綺麗事は、バカでも言えるのです。
いつまで続くかわからない、毎日しないといけない。
この大変さが分かっていれば、軽はずみなことは言えないはずなのです。
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