肩こりの治し方
肩こりを治すには!?
⚠️ここでの肩こりは、慢性的なもので、現在疾患等はなく病院に行っても診断がつかないようなものに限定します。何か疾患を患っている際には医療的治療が優先です。なるべく分かりやすいように医学用語・専門用語は避けて記載します。
結論から言います。
揉んでも治りません。
なぜ長年に渡り肩こりが生じているかと言うと、
一部の筋肉に負担がかかっているからです。
その一部の筋肉がどこかは人それぞれ若干の違いはあります。
ではなぜ負担がかかっている筋肉を揉んでも改善しないのでしょう?
分かりやすく伝えます。
対処療法であって、根治療法ではないから。
一部の筋肉に過度に負担がかかっているということは、本来機能するべき別の筋肉が上手く機能していないのです。
上手く機能していない筋肉がきちんと機能しないことには、いつまでたっても一部の筋肉にのみ負担がかかってしまいます。
組織と同じです。
特定の人が全ての責任、業務、雑務等を背負っては疲労困憊でつぶれてしまいます。その人に2、3日休みを与えたところで、それは対処療法であり、また仕事を始めたら潰れてしまいます。この人が潰れてしまわないためにも他のメンバーがそれぞれの役割を認識し、担って協力して働くことが根治療法なのです。
つまり、肩こりを治すには、なぜその一部の筋肉にだけ負担がかかっているのか、どうしたら他の部位がきちんと働いてフォローできるのかを考える必要があるのです。
そもそも、一般的に言われている肩関節は肩のみで成り立っていません。関節の構造上、鎖骨や肩甲骨、胸郭などと連動しています。
鎖骨の動きが悪かったり、肩甲骨の動きが悪かったりしても結果的に肩に負担がくるのです。
また、首が前方に位置していたり、背骨の動きが悪くても肩に負担がくることが多いです。
揉むことを否定していません。揉むことで一時的に筋肉がほぐれ、血流が改善し、楽になることは多々あります。それは私がリハビリを提供する上でもよく体験します。それだけでも肩こりに悩んでいる人にとっては救いの光になります。
だからこそ、
あと一歩突き詰めて欲しいのです。
肩に過度な負担がかかっている状態を脱するためには、機能しにくくなっている筋肉、筋力や筋持久力が低下している筋肉、体の姿勢でくずれているところ、動きが固くなっている関節を見つけてアプローチしていく必要があります。
長年の肩こりがすぐに改善し、永続的に改善したままの魔法のアプローチは存在しません!
ひょっとすると私の勉強不足、実力不足、経験不足かもしれませんが、10年近くこの仕事をしていて、色んな職場で優秀な人材も目にしてきましたが、誰一人魔法を使える人はいませんでした。
地道に弱くなっている部位のトレーニングを行い、真面目に一生懸命取り組んで、数ヵ月してやっと改善し、定期的に自身で自主トレーニングをして、改善した状態を維持していくのです。
自分の体だからこそ、他力本願ではなく、
自分自身も協力して治していくという気持ちが大事です。
弱くなっている筋肉を治せるのは、自分で行うトレーニングしかありません。薬や人から揉んでもらって筋肉がつくということはないのです。
読んで頂きありがとうございました。
少しでも皆様のお役に立てればと思っています。