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最近の【ほぼ百字小説】2023年11月11日~11月19日
【ほぼ百字小説】をひとつツイート(あ、今はツイートじゃないのか。どうでもええけど)したら、こっちでそれに関してあれこれ書いて、それが20篇くらい溜まったら、まとめて朗読して終わり、という形式でやってます。気が向いたらおつきあいください。
11月11日(土)
【ほぼ百字小説】(4828) 環状線で京橋、そこから京阪電車で終点の出町柳、叡山電車に乗り換えて宝が池で下車、宝が池公園の中に立った特設テントで芝居を観る。とくに待ち合わせたわけでもないのに、客席にはひさしぶりに見る顔がいくつも。
マタヒバチという劇団の公演を観てきました。この通り。テント芝居です。テント芝居を観るのはひさしぶり。ちょっと離れたところでしたが、それもなんだか宝探しみたいで楽しかった。
【ほぼ百字小説】(4829) テントが開くと舞台の向こうに夜が見える。いつも思うことではあるが、舞台の背景としての夜は、普段見ている夜よりも、大きくて広くて深くて暗い。配られた毛布にくるまって、テントの中からそんな夜を眺めている。
ということで、テント芝居の続き。身体が動いて野外でもちゃんと通る声が出せるというのは、やっぱりすごいことだなあとつくづく思う。お母さんといっしょに来ているらしい前の席の女の子がけらけら笑っていた。
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11月12日(日)
【ほぼ百字小説】(4830) まあいちどくらいは恩返しを、と物干しの亀が言ったが、乗せていってくれるのではなく電車、竜宮城ではなく大阪城。天守閣への入場券は自分で買った。しばらく景色を眺めて電車で帰ってきた。そんな亀は今、冬眠中。
まあそもそも助けてもいないしどちらかと言えば助けられているので、こんなもんでしょう。ここ数日でようやく亀も落ち着いて冬眠できそうな気候になりました。それにしても「浦島太郎」ってかなりヘンテコでめちゃくちゃな話ですよね。
【ほぼ百字小説】(4831) 最近、ごとごとと天井裏が騒がしい。覗いてみると、そこには大量の小さな宇宙服が。これを作っている音だったのか。脱出する準備か。この船は危ないのか。皆で顔を見合わせる。誰かが、宇チュー服だな、とつぶやく。
ちょっと前の「回し車式」の続きかな。鼠がたくさん乗っている宇宙船。そして沈む船からはいちばんに鼠が逃げだす、という話。宇宙船に屋根裏はあるのか? あるでしょうね。宇宙船じゃないけど『エイリアン2』の採掘基地には屋根裏がありましたね。屋根裏を覗いてみたらエイリアンがいっぱい這ってこっちに向かってくるのが見える、あれは名屋根裏シーンだと思います。
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