GHQと日本の「沼地」 日本化と禊と祓による脱洗脳
陰謀論でしばしば取り上げられるGHQについて、日本がその占領政策により徹底的に弱体化されたと言われることがありますが、果たして日本人は本当にそれほど愚かだったのでしょうか?日本人は表面上は従順に見せかけながらも、内心で反発する「面従腹背」が得意な民族です。GHQの命令に従うふりをしつつ、むしろそれを逆手に取り、日本に有利な形で活用していたのではないかと考えられます。
また、日本に一神教が根付かなかった背景には、命令や強制を嫌う日本人の特質が関係しています。たとえGHQが多くの命令を出したとしても、日本人はその要求に表向きは従いながらも、実際には日本にとって有利な方向に巧みに政策を変えてきた可能性があります。日本人は非常にしたたかで、外部からの圧力に対しても独自の方法で対応してきたのです。
日本の歴史を振り返ると、外国の勢力が日本を完全に支配しようとする試みは成功していません。むしろ、外来の文化や思想は日本に取り込まれ、独自の形に「日本化」されていきました。作家の遠藤周作はこのような日本の特質を「沼地」と表現しており、外来の影響が一旦日本に入ると、次第にその本来の姿を失ってしまうと示唆しています。日本人を恐怖や金銭で操ることは難しく、外からの影響は自然に吸収され、変容していくのです。
さらに、日本は「禊(みそぎ)」と「祓(はらい)」の文化を持つ国です。豊かな水や森に囲まれて生活する中で、日本人は日常的に自然の力によって心身を浄化されています。水や森には、人々の汚れや穢れを取り除き、清める力があるとされており、これは日本人の精神的な抵抗力を支える重要な要素の一つです。このような背景を持つ日本では、禊や祓の力(自然の力)によって、外部からの洗脳や誘導も次第にその効力を失ってしまうのではないかと考えられます。