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ダンス必修化ってどういうこと?中学校の授業事情をまとめてみました!

こんにちは、ダンサーのYUUNOSUKEです。


中学校の保健体育の授業に新しい動きがあるのをご存じですか?


これまでの保健体育といえば、ドッジボールやマラソンといった運動が中心で、運動が得意な子には楽しい時間だった一方、苦手な子にとっては少しハードルが高い授業だったかもしれません。

しかし、基本的には多くの生徒にとって身近で親しみやすい科目だったのではないでしょうか。


そんな中、中学校の保健体育では、「ダンス」や「武道」を含む全領域が必修化されることになりました。「武道」は保健体育のイメージに馴染みやすいかもしれませんが、「ダンスの授業」と聞いて驚く方もいるかもしれません。


個人的には「楽しそう!」と思いますが、実際のところはどうなのでしょう?


そこで今回は、中学校でダンスの授業が必修化された背景やその詳細を分かりやすく解説していきます。

ぜひ最後まで読んで、参考にしてみてくださいね!




ダンスの必修化とは?


文部科学省では、平成20年3月28日に中学校学習指導要領の改訂を告示し、平成24年度から施行された新学習指導要領によって、中学校の保健体育の授業では、男女ともに、ダンス・武道を含めたすべての領域を必修とすることとなりました。


また、平成23年度は小学校、そして平成25年度に導入されるのは高等学校と、学校体育授業においてダンスがより重要視されてきています。


ダンスは、「創作ダンス」、「フォークダンス」、「現代的なリズムのダンス」で構成されていて、ダンスから得られるメリットとして、「表現力、コミュニケーション、等の楽しさを味わうことができる」とされています。


「現代的なリズムのダンス」 のダンス例としての多くは、ストリートダンス の、ヒップホップや、ロックの音楽に合わせて踊る、ヒップホップダンスロックダンス が示されています。


しかし「現代的なリズムのダンス」ですが、これはいわゆる、ヒップホップダンスのことであると、多くの人が決めつけているようですが、必ずしもそうではないようです。


順天堂大学スポーツ健康科学部の調査では、「現代的なリズムのダンス」に対する世間の間違った認識についてこう指摘しています。


ページ49、4.3、「現代的なリズムのダンス」に対する誤解の是正と内容・方法の確立

特筆すべき問題点としては、近年、「ヒップホップが必修になった」というような誤った解釈の報道がなされ、世間も授業でヒップホップを学習すると勘違いしていることである・・・(以下省略)

引用:■特集:武道と舞踊の必修化がもたらすもの|日本のダンス教育の変遷と中学校における男女必修化の課題


このような現状をふまえて、なぜ、ヒップホップダンスが注目されるのでしょうか?その理由も含めて書いていきたいと思います。



ダンス必修化の目的は?ヒップホップダンスはなぜ注目されるの?


文部科学省が、ダンスを必修化にした理由の1つに、「多くの領域の学習体験をさせて、自ら適した運動を選択させる」ためと答えています。この背景には、子供たちの生きる力を育むというテーマがあるようです。


さきほども書いたように、「現代的なリズムのダンス」 には、ヒップホップダンス、ロックダンスが示されています。


なぜ、ヒップホップダンスなのかと言うと、ヒップホップダンスは、単純に若者に流行っているだけではなく、テレビの音楽番組などで、人気アイドルが、本格的なヒップホップダンスを取り入れて、踊る姿を目にする機会も多くなったことが、理由の1つでもあります。


また、人気の習い事の1つとして、ヒップホップダンスを経験している子供たちも多く、フォークダンスや、創作ダンスに比べて、圧倒的に馴染みが深いことも要因でしょう。


そして、ヒップホップダンスのメリットとして、踊れる能力を高めることより、仲間との、コミュニケーション力が上がることなどを、重視しているようです。


たしかに、創作ダンスや、フォークダンスもみんなで踊りますが、ヒップホップダンスは、3人以上の複人数で踊ることが多いので、振付けのフォーメーション等では、チームプレイが要求されます。


コミュニケーション力を高めて、チームメイトに対しての、心配りや、連帯感、一体感を、養えればと考えられているようです。



ダンスの必修化による影響は?


ダンスが必修化された直後に、公益社団法人日本ストリートダンススタジオ協会 が、中学校の保健体育の先生たちに、アンケート調査したところ、ダンスの授業の実施に不安があると答えたのは、男性教員で90%、女性教員で58%にもなっています。


この結果を見ても分かる通り、戸惑っている学校の保健体育先生も多く、大多数の先生たちは自信を持てないまま、ダンスの指導を始めていたことになります。


※ニュースにもとりあげられています


当たり前かも知れませんが、保健体育の先生の中には、ダンスに無縁な方も多いでしょう。ダンスは、音楽ありきで、リズムを聞いて体で表現するものであって、体操ではないからです。いきなりダンスを教えろといわれても、それは無理がありますよね。


ダンスが活発な近年、教える方の先生よりも、生徒の方が上手ということも、多々でてくると思います。そんな状況の中、外部からダンス専任の先生を招いている学校もあるようです。


最近では、ダンス協会などが数多くあり、ダンス資格を取れる環境も整ってきてはいますが、ダンスにはしっかりとした資格というものがないので、多くの保健体育の先生方は、ダンススクールに通ったり、ダンス教材・DVDなどを参考にしているようです。


当サイトでも、ダンスの必修化対策のDVDをご紹介していますので、良かったら、ご参考にしてみてください。

ヒップホップダンス指導革命~おすすめダンス教材~


また、文部科学省ホームぺージから、新学習指導要領に基づく中学校向け「ダンス」リーフレットが配布されているので、よければご参考までに。

新学習指導要領に基づく中学校向け「ダンス」リーフレット



ダンスが必修化になって、子供たちの反応は?

近年、ストリートダンス は、幼児、小学生、中学生、高校生の習い事として人気があります。もともと習い事だったダンスが、ダンスの必修化になって、喜んでいる学生も多くいるようです。


大半の中学生は、ダンスが必修化になって、うれしいと7割の人が回答しています。


嬉しいと答えた人

・ダンスが大好き

・ダンスをしていると楽だから

・ヒップホップダンスを踊れるから

・運動は苦手だけど、ダンスは好き


うれしくないと答えた人

・めんどくさい

・役に立たないと思う

・人前で踊るのは恥ずかしいから


上記のように、ダンスの必修化に対して、多くの中学生は喜んでいるようです。


高校生にも聞いたところ、良いことだと思うという人が多く、高校でも必修化してほしいといった声も聞かれました。高校では、部活として、ダンス部があるところも増えたので、ダンスに対しての注目度が伺えます。


文部科学省がダンスを必修化したねらいは、単なる技術の習得ではなく、ダンスを通して自己表現力を伸ばしたり、友達とのコミュニケーションを豊かにしたりするという点にあります。


子供達が、学校で友達と踊ることの楽しさを体感できるような、そんな授業だったらいいと願います。


有名な振付師さんの、ダンス必修化についての記事を見つけたので、是非読んで見て下さい。面白いです。

学校の授業でダンスやるのダサくない?有名振付師の答えが深かった



ダンス必修化により、キッズダンスの人口が増加した?


ダンス人気が続いていることや、 中学校でダンスが必修科目になったことで、子供たちの間でもダンス人気が高まっています。


習い事として、ダンスを始める子供が増えていて、ファッションなどの関連グッズも多くなり、ダンスイベントの開催も活発に行われています。


中学校では「フォークダンス」、「創作ダンス」、「現代的なリズムダンス」からの選択になりますが、子供達に人気の高い、ヒップホップダンス、ロックダンスなどの「ストリートダンス」の選択の割合が高く、本格的にダンスを始める子供も増えています。


また、ダンスミュージックシーンに影響を受けた世代が親となって、その子供たちも自然にストリートダンス、ヒップホップダンスなどに興味を持つ環境になり、ダンスを受け入れやすい状況にもあることから、 キッズダンスの人口増加にもつながっていると思われます。



ダンス必修化ってどういうこと?中学校の授業事情をまとめてみました!のまとめ

いかかでしたか?


個人的な意見としては、ダンスが世の中に広まるのは、とてもうれしく思います。


昔は、ダンス、ダンサーって、あまり良いイメージではなかったです。ダンスをする子供たちが増えてきたことで、イメージも大きく変わってきたと思います。


今では、シニア世代の方にも、敏しょう性が上がる運動として、ヒップホップダンスが、注目されています。


シニア世代の体を変えるヒップホップのすすめ

「今、スポーツクラブやダンススタジオで、中高年がヒップホップダンスを踊り始めている」。 そんな話をことし9月、高齢者向けに健康維持のためのダンス講座を開いている団体から聞きました。これまでヒップホップダンスのようなストリートカルチャーは、あまり“科学”されてきませんでした。それがことし、ある論文が発表されたりと、じわじわとその可能性が見直されています。

引用:シニア世代の体を変えるヒップホップのすすめ|NHK NEWS WEB


子供の将来の夢ランキングに、ダンサーが入るなど、世間も大きく変化しています。ただ、ダンサーの社会的地位は、他の職種に比べて、まだまだ低いと思うので、将来、子供たちがダンスの仕事で生活できるような環境が整えばいいなと思っています。



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