見出し画像

【旅行記】ブルネイという国を知っていますか?【行くとちょっと自慢できる世界一親切な国】

みなさん、ブルネイという国をご存じですか?正式な国名を「ブルネイダルサラーム」と言います。異国情緒あふれる国名にまず魅了されますね。

実は、私も、どの地域にあるのすら分からず、検索しました。海外旅行に出かける前に、その国の場所がわからずに調べたのは初めてです。

私は、秋の連休の家族旅行の行き先として、ブルネイを選びました。
直行便でいけて、プールでたっぷりと遊べる、そして円安の影響が大きくない…というのが最低条件でした。

ブルネイへはちょうどブルネイロイヤル航空の直行便も復活し、7つ星という大型リゾートホテルがあり、アジアなのでそこまで円安が進んでいません。ちょっと想定外ではあったのですが、「ほとんど知らなかった国」が、一気に家族旅行の行き先に浮上したのです。

🇧🇳ブルネイ基本情報
・ボルネオ島(マレーシアの一部みたいな場所)にある三重県程度の大きさの国
・厳格なイスラム教(アルコール禁止)
・直行便で6.5時間(ロイヤルブルネイ航空)
・地下資源豊富で、経済レベルが高い
・世界に2つしかない7つ星ホテル「ザ エンパイア ブルネイ」がある

この時の旅行の様子は、Vlogも公開しています▼

世界一親切な国!!!

最初に、私がどうしても書きたいのが、このポイントです。

海外旅行は大好きで、いろいろ旅をしておりますが、こんなに現地の方に親切にされたことは、これまでありません。わたくし調べではありますが、世界一親切な国…で間違いないでしょう。

まず、乗り込んだロイヤルブルネイ航空のCAさん。機内に乗り込んだ瞬間から、お国柄を感じさせる存在でした。常に穏やかで親切。温かい声がけと目線を合わせたサービスは、とっても印象的でした。

女性CAさんの制服もとても素敵でした。

そして、ホテルのスタッフも、「あれ!?親戚だったっけ?」というくらい本当に親切でした。後述の通り、クレジットカードが使えない為に、なかなか苦労したのですが、フロントスタッフみんなで、「どうしようかぁ」と作戦会議。色々考えて、知り合いに電話して聞いてくれたり、最終的にはスタッフの1人のご友人のご協力で、解決に至りました。

すっかり仲良しになりました。

ホテル滞在、最後の頃には、フロントを通ると「ユウキ!!帰りのタクシー代はなくしてないかい?」とスタッフみんなに声かけられる状態でした(笑)

世界に2つしかない7つ星ホテル

ブルネイには、世界に2つしかない7つ星ホテルのひとつがあります。ひとつが、ドバイの「ブルジュ アル アラブ」。そしてもうひとつが、今回私が宿泊したブルネイの「ザ エンパイア ブルネイ」です。

正式に7つ星という基準はなく、まあ、言ったもん勝ちのPR戦略なのだとは思いますが、「世界に2つしかない7つ星ホテルに泊まった!」というネタはそれなりに使えます。そして、なんと、1部屋1泊、3万円程度から泊まれるという、手が届く7つ星なのです!子供は添い寝OKで、我が家はひと部屋に泊まったので、なおさらおトク感がありました。

(ちなみに、ドバイの「ブルジュアルアラブ」は1部屋1泊20万円くらいはかかるので…7つ星ネタを作るには、ブルネイはかなりお手頃です。)

この「ザ エンパイア ブルネイ」ですが、とにかく施設は広大でその規模感は圧倒されるものがありました。

ロビーの吹き抜けは重厚な柱が圧巻でした。

プールは、広すぎて(しかも誰もいない)、子供たちは何度も「え、ここ泳いじゃダメなんじゃない?」と確認しにくるほどでした。不安になってしまうくらい広大なプール。プールで、カヌーに乗ることもできるんです。すべり台が楽しいキッズプールなどもありました。こんな環境を独占できるのは、世界広しといえ、他にそうないと思います。

施設内には、他に映画館やボーリング場もあり、本来ならば、レストランがいくつもあって、小さなお子さん連れなら、このホテルだけに篭って楽しめると思います。

この写真は広大なプールのごく一部。しかもプールはいくつもあります。

観光回復はまだ20%程度

ロイヤルブルネイ航空は、行き帰り共に、9割程度の座席が埋まっていました。(え!こんなにブルネイに行く人がいるの?!)と驚いたのですが、CAさんのお話では、ほとんどがオーストラリアへ行く際の乗り継ぎで利用されるそうです。確かに、白人の乗客が多かったです。

そして、ホテルも、アクティビティも、話を伺うと10-20%程度しか回復していないということで、私が行った時には、利用者が少ないため、リゾート施設内のレストランも1ヶ所しか開いていませんでした。

リゾート内にはいくつも宿泊タワーがあるのですが、私たちが滞在したタワーでは人とほとんどすれ違いませんでした。前述の通り、広大なプールはほぼ貸し切りで楽しみました。

いくらでも走り回れるスペースがあります。

コロナ前、①中国 ②韓国 ③日本や欧米 という順で渡航客が多かったそうなんですが、今は、中国からの観光客がゼロで、先に韓国の方がやや戻ってきているという状況らしいです。

ただ、私の帰国日は土曜日だったのですが、土曜の午後から、一気に地元のお客さんがプールなどにも増え、賑わいを見せていました。地元の方は、特別価格で宿泊できるそうです。コロナ禍を経て、まずは国内需要から回復…というのは、どこの国でも同様なのだろうなと感じました。

クレジットカードが使えない

この旅、一番のトラブルといえば、「現金足りない問題」でした。

そもそも、ブルネイは「ブルネイドル」という通貨があるのですが、これは、「シンガポールドル」と等価レートとなっています。成田空港で、「ブルネイドルは両替できません!」と言われて一瞬焦ったのですが、シンガポールドルを持っていけば、現地ではどこも問題なく使えます。

しかし、問題はこの時、成田で両替した額が少なかったため、現地で全く現金が足りなかったのです。

ナイトマーケットも基本的に現金払い。

というのも、ブルネイでは観光が一旦ストップしてしまった為、クレジットカードの通信機を返還してしまっているレジャー会社が多く、現地アクティビティ代などが現金でしか支払えず、非常に大変な思いをしました。

クレジットカードのキャッシングも上手くいかなかったため、ガイドさんとホテルスタッフが知恵を出し合い、知り合いのツテで、なんとかカード払いをさせていただきました。タクシー代なども現金では払えなかったので、これから行かれる方は、まず注意していただきたいポイントです。

厳格なイスラム教国…

事前にネットで在ブルネイ日本大使館のHPを調べたら、ブルネイでは厳格なイスラム刑法が施行され「手足首切断や投石による死刑等の身体刑も…」なんて書かれていたので、相当、ビクビクしていました。

しかし、実際ブルネイに行き、現地の方と交流をしてみると、とにかくみんな幸せそうで穏やかでした。しかも、石打ち刑などついても「あー、それは今はやらないわよ!ちゃんとした裁判で裁かれるし、日本と変わらないわよ。」と笑っていました。

地下資源が豊富で、高い経済水準を誇り、国民は、教育費・医療費は無料で、個人に対する所得税もないということでした。ガイドの女性の「私たちは皆んな王様が大好きなの!」という言葉が印象的でした。物価も私が回った範囲ではほとんど日本と変わらない印象でした。

ただ、唯一特徴的なのが、アルコールの禁止です。

酒類の売買や、レストランなど、人前での飲酒は外国人も禁止されています。ただ、外国人に限り、ホテルの自室などでは、持ち込んだアルコールを飲むことは出来ます。現地のお料理、とっても良い感じでスパイスが効いていて、(あー、ビール飲みたーい)と思うのですが、レストランなどではひたすらノンアルコールです。ぐっと我慢して、お部屋で缶ビールで乾杯しました。

あと、私がちょっとびっくりしたのが、首都バンダル・スリ・ブガワンでの駐禁の厳しさ!メインストリートでは数秒停めているだけで、どこからともなく、警官がやってきて笛を吹きます。首都といっても、本当に、通行人もまばらな静かな街…にも関わらずです。とっても不思議でした。

人通り・車通りも少ないこの場所で、ナゾの駐禁の厳しさ!

逆に言えば、それくらいのことに驚くくらい、「厳格なイスラム教国」というイメージとは違うおおらかな国でした。私には、ブルネイの方は、みんな穏やかで、心にゆとりがあるように感じられました。

圧倒的な自然体験&文化体験

さて、子連れ旅で、旅に何を求めるか…もちろん親によって違うとは思うのですが、その筆頭に「自然体験」というのは必ず挙がってくるのではないでしょうか?我が家も都会で生活していますので、旅行先では少しでも「自然に触れる体験」をさせてあげたいなと思っています。そしてせっかく海外にいくのですから、異国の「文化体験」も外せないところ。

ブルネイは、そんな親も希望にもしっかりと答えてくれる環境的文化的資源が豊富だったのです。

▶︎水上集落&テングザルを見にいくボートツアー
2日目午後から、今も3万人以上が住むという水上集落(カンポンアイール)とボルネオ島の固有種テングザルを見に行くボートに乗りました。
水上集落は、その規模の大きさと、日本では見ることのない生活環境に驚かされるばかりでした。そして、テングザルは、結構簡単にたくさん見ることが出来ました。特徴的な鼻の形がなんともユーモラスなサルでした。

自分たちとは全く違う「普通の生活」があることを目の当たりにする体験

▶︎王宮&モスク巡り・ナイトマーケット
ボートツアーの後は、モスクやナイトマーケットへ。どこも治安がよく、安心して見て回ることができました。ライトアップされたモスクは、金色に輝き、なかなか幻想的でした。

残念ながら、金ピカの屋根が修繕中…

▶︎テンブロン国立公園ツアー
3日目は、ツアーに入り、朝から、ホテルから少し離れたテンブロン国立公園へ向かいました。ロングボートでひたすら、川を上り、キャンプサイトで腹ごしらえ。

リアルジャングルクルーズです

高さ43メートルのキャノピーウォークに向います。見渡す限り、深い緑の熱帯雨林で、足がすくみます。

軽装で臨んでしまったのですが、かなりハードなトレッキングでした

そして、熱帯雨林の中をあるいて、ドクターフィッシュのいる滝つぼへ。温泉施設などでたまに見かけるあの魚…野生で本当にいるんですね。

子どもの方が、臆せず、ズンズン進みます。
ガイドのお姉さんが遊んでくれたので、のんびり眺めていました。

思う存分、川遊びを楽しんだら、最後はキャンプサイトまで、浮き輪で流されながら戻っていきます。大人は、クッタクタではありましたが、本当に充実したツアーでした。家族連れには強くオススメします。

家族旅行の選択肢として

今回、私自身がブルネイに行ってみて、「家族旅行」と「ブルネイ」の相性の良さに驚きました。

  • 直行便でいける

  • 人が親切で、子連れには本当に嬉しい

  • 大きなプールで存分に遊べる

  • 圧倒的な自然体験・文化体験ができる

  • 物価も高くなく、安心して遊べる

  • まだまだ穴場のため、混雑を回避できる

  • 日記に書けるネタがたくさん!

一気に海外旅行の需要が戻り、今年の春休み、夏休みこそ、家族で海外へ…と考えている方も多いと思います。まだあまり知られていませんが…行ったらちょっと自慢できる世界一親切な国…ブルネイダルサラーム。次の家族旅行の選択肢にいかがですか??



NEWTでは、ブルネイ旅行の手配も行っております。上記オプショナルツアー含めてご手配可能ですので、お気軽にご連絡ください。


いいなと思ったら応援しよう!