米がない!?
店頭からお米が消えた。
このような事態は、過去にも幾度となく繰り返されてきた。
マスク、アルコール除菌グッズ、トイレットペーパー…。
店頭から物が消える度、「また無くなるかも」と、更なる「買い占め」に走る人々…。
米を主食とする日本人は、「ご飯」に対しての思い入れは強い。
「お米のない生活」は、お米を主食とする日本人にとって、未知で恐怖なのだろう。
2024.8.27付けの朝日新聞の一面に、この「米騒動」の記事があがっていた。
記事によると、こんな「米不足」の一方で、大量の米が「廃棄」されているのだとか。
食品工場やスーパーなどで、売れ残った食材は、賞味期限などの関係でその殆どが廃棄される。本来、食べられるのに捨てられる、今、問題の「フードロス」。
便利さやスピードが求められる現代で飽和状態になった食べ物はやむなく廃棄される。このフードロスに関しては以前から問題になっていた。
「食べ物はどこでも買える一方で、農業などの現場を知る機会は減っている。消費者にとって本来は身近な問題である食品ロスが、他人事のようになっているのでは」
日本フードエコロジーセンター 高橋社長の言葉。
2015年のピークよりは減ったものの、今この瞬間も1人、1日あたり、おにぎり1個分の食料が捨てられているのだとか。
このような事態になる度、「当たり前」のいかにありがたいことかを思い知らされる。
この、混沌とした矛盾に向き合いながら、目の前の「おにぎり」を一人、噛み締めている…。
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