【嗜好音楽 #5】sukekiyoの「zephyr」が美し過ぎる
DIR EN GREYの京がボーカルを務めるバンド、sukekiyoから一曲。
sukekiyo「zephyr」
sukekiyoのデビューアルバム「IMMORTALIS」に収録されているこの曲。
最初にこのアルバムを聴いたときはあまりに独特な世界観に打ちのめされ、その後改めて聴き直すまでに一年以上の時間を費やしました。
それくらい難解で、足を踏み入れたら二度と戻れないような感覚に陥る恐ろしいアルバムだったんです。
改めてアルバムを聞くきっかけとなったのは、その後にリリースされた音源です。「IMMORTALIS」よりは比較的聴きやすく(強いて言えばというレベルですが…)、繰り返し聴いているうちに気がつけばsukekiyo沼にハマっていました。そんな中で、改めて「IMMORTALIS」を聴き直したとき、「zephyr」という楽曲にドハマリしました。
何なんでしょう、この美しい楽曲は…。
sukekiyoには「aftermath」「艶」「ただ、まだ、私。」など、「美しい」という表現が似合う楽曲が数多くあります。そんな楽曲群の中でも、この曲は突出して「美しい」です。日本的な歌詞とメロディー、繊細で流れるようなアレンジ、最初から最後までどこを切り抜いても「美しい」という感想を持ちます。
また、非常にエモーショナルな楽曲になっており、歌詞自体に直接的な表現は少ないものの様々な情景を浮かび上がらせてくれます。バンドの形態をとっているミュージシャンで、ここまで情緒溢れる楽曲を作り、演奏できるのはsukekiyoくらいだと思っています。
ちなみに、sukekiyoの楽曲の中では比較的シンプルな構成なのでカラオケにも入っていますが、恐ろしく音域が広いので歌えたものではありません。多分、歌えないということを自覚するために入ってるんでしょうね、あれは。