子供らしくない気持ち悪い子供
虐待サバイバーのゆうかです。
子供の頃、お正月になると、家族で親戚に会いに行きました。
父は8人姉弟、母は6人姉妹でしたので、親戚もとても多かったと思います。従兄妹も再従兄妹もたくさんいました。
私は、従兄妹たちと遊べるのは、とても好きな時間でした。
父は我が娘、自慢の4人姉妹を見せびらかしに行っているような感じが、私にはしました。
私は、従兄妹ちたと仲良く楽しく遊んでいたと思います。
けれど、よく親戚の大人達に言われていた言葉があります。
「ゆうかちゃんは大人しいね」
「ゆうかちゃんはお利口だね」
「ゆうかちゃんは静かだね」
「ゆうかちゃんはいつもそうなの?」
私は、ただ、父に怒られないように、「いい子」でいただけです。決して「いい子」を演じているつもりはありませんでした。
ただ、父に怒られたくないので、お行儀よく、お上品に振る舞っていたのかもしれません。正しく言うと、振る舞ってもいませんでした。そうすることが、私にとってはあまりにも自然なことで、体に染み付いていただけかもしれません。
そんな中でも、父の姉、つまり私の伯母のひとりで、とても性格がのキツイ方がいました。口調がきつく、私は話をするのも怖かったです。
親戚が集まっていても、そこに子供たちがいても、よく誰かと喧嘩をしたり言い争いをしていましたから、私は、どう接していいのかわかりませんでした。その喧嘩の相手が父の場合もありました。
私が小学生のある日、その伯母が、私を舐め回すように見てから、眉をひそめて言いました。
「あんたは子供らしくない子供だね〜、気持ち悪いね〜!」と。
前出の言葉とは少しニュアンスが違っていて、私は、何も返答できませんでした。
私は、その時はショックでもありませんでしたが、何をもって気持ち悪いと感じたのか、どんな風に気持ち悪かったのか、今となっては知りたかったなと思います。
ここで、伯母の悪口を言いたいわけではないのですが、小学生の私に、そんな言葉を言うなんて、大人として思いやりにかけていると感じますが、それが伯母の本音だったんだと思います。
それより、やはり私は、大人がそんな風に、違和感を感じる子供だったことは確かだったんだと、改めて今認識しています。